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ネパール地震緊急支援:がれきの中から食料を探して...厳しい山間部の被災地

2015年05月07日  ネパール緊急支援
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5月18日(月) ネパール活動報告会を行います

AAR Japan[難民を助ける会]の緊急支援チーム第1陣(岡山典靖、柿澤福郎)は、4月25日に発生したネパール大地震の被災者支援のため、4月29日より現地で活動しています。5月3日には第2陣(古川千晶、松本夏季)も合流し、現在4人体制で活動を進めています。

5月5日、カトマンズ西方の山間部にあるダーディン郡タサルプー村を視察しました。現地の最新状況をご報告します。

山間部の村はほとんどの家が壊れ、瓦礫の山に

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急ごしらえの小屋にビニールシートをかぶせ、身を寄せ合って避難生活を送る人々(2015年5月5日、ダーディン郡タサルプー村)

緊急支援チームは5日、ダーディン郡タサルプー村を視察しました。カトマンズから車で4時間ほどの場所にあり、そのうち3時間近くは険しい山道です。1200世帯のうち1000世帯の家屋が全半壊する大きな被害が出ましたが、支援団体が来たのは初めてと言います。さらに山頂の地域までは、舗装されていない急な斜面を徒歩で登って行きます。そこではほとんどの家が崩れていて、住民の方々はぼろぼろのビニールシートを屋根にした急ごしらえの小屋で寝泊りしていました。

本格的な物資配付に向け、住民の方々に軽食を配りながら話を伺いました。交通の便の悪さから、タサルプー村にはこれまで支援団体は全く入っておらず、村の行政が食料を配っていたものの、全く足りなくなっていました。視察の間にも、手で瓦礫を掘り、食料を探している住民の方を見かけました。AARは郡役所とも話し合い、この村の全世帯に支援物資を配付することを決定し、これまでの調達で足りていない物資の購入を始めています。

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ダーディン郡の役所関係者と話し合い、支援する村を決定。左から2人目はAARの岡山典靖(2015年5月5日 ダーディンベシ)

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市場で緊急支援物資の価格を調査するAARの古川千晶(中央、2015年5月5日 ダーディン郡ダーディンベシ)

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ダーディン郡タサルプー村の山頂付近。ほとんどの家が崩れていました(2015年5月5日)

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調査に行ったタサルプー村の方々に、当座の食料としてビスケットを渡す古川千晶(中央左、2015年5月5日)

※この活動は、皆さまからのあたたかいご支援に加え、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて実施しています。

緊急募金にご協力ください

どうぞご協力をお願いいたします。

郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
  • 通信欄に「ネパール」とご記入ください。
  • 領収証が必要な方はその旨お書きください。

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【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 古川千晶

大学卒業後、人材コンサルティング会社などを経てイギリスの大学院で国際開発学を学び、帰国後AARへ。2010年10月よりハイチ駐在。2012年1月より東京事務局でアフガニスタン、ミャンマー事業を担当。2013年のフィリピン台風などの緊急支援にも携わる(大阪府出身)

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