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パキスタン水害:被災した学校に仮設テントを

2015年08月28日  パキスタン緊急支援
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水浸しのままの学校。支援は食料や家屋の修繕などが優先され、教育分野まではなかなか行き届きません(2015年8月20日、パンジャブ州)

7月以降、広範囲で大規模な洪水が発生していたパキスタンでは、現在は降雨量も落ち着き、水没した地域の水位も低下してきています。一方で、浸水した学校はまだ使える状態ではなく、再開が遅れていたり、炎天下に屋外で授業をしたりといった状況です。AARでは被災地域のニーズ調査の結果、パンジャブ州レイヤ郡の教育局から要請のあった、校舎用の大型仮設テントを支援することとなりました。

パンジャブ州は特に洪水被害の大きい地域のひとつで、被災者46万人、1万7千棟もの家屋が損壊し、未だに824人が被災者用キャンプで過ごしています(国連人道問題調整事務所、2015年8月25日)。
インダス川に近い地域では、水が引くまでに半月~1ヵ月、あるいはそれ以上かかると見込まれています。その間、校舎の使えない子どもたちが安全な環境で学べるよう、支援を求めています。
AARでは現在、支援する学校の選定やテントなどの物資の調達を急いでいます。

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高台の道路に簡単なテントを設置し、授業を行っている学校。あまりに小さすぎ、児童がはみ出しています(2015年8月20日、パンジャブ州)

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テントさえなく、地面に布を引いただけの「学校」。38度を超す炎天下では体調も心配です(2015年8月20日、パンジャブ州)

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【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

パキスタン事務所 原 文次郎

大学卒業後、電機メーカーに勤務。米国同時多発テロを機にアフガン難民支援のボランティア活動を開始。その後国際協力NGOなどを経て、2013年10月よりAARへ。静岡県出身

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