夏休み体験型イベント「地震発生!チャレンジ緊急支援」を開催しました
2015年10月4日(日)、お台場で開催される「グローバルフェスタJAPAN2015」にて、体験型イベント「地震発生!チャレンジ緊急支援」を行います。参加無料・申し込み不要です。詳しくは |
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2015年8月6日と9日に、AAR Japan[難民を助ける会]事務所6階交流スペースにて、小学4年生~中学生を対象にした夏休み体験型イベント「地震発生!チャレンジ緊急支援」を開催しました。 両日午前と午後の2回、計4回開催し、あわせて小学生30名とその保護者22名にご参加いただきました。当日の様子を、インターンの小池加奈恵がご報告します。
緊急支援を体験しよう
まずはAARスタッフが、東日本大震災(2011)やフィリピン台風(2013)などの際の写真を見せながら、AARの緊急支援の概要を紹介しました。その後、架空の国「グラグラ共和国」で大地震が起きたという設定の下、舞台をグラグラ共和国に移し、現地対策本部職員役のスタッフから子どもたちに現地の詳しい被害状況が説明されました。 最初は緊張していた子どもたちも、おかしな地名を聞いて緊張が解け、雰囲気が和んでいきました。
子どもたちは「タスケルゾージャパン」と「緊急支援すぐやる隊」の2チームに分かれて、一方は「ワナワナ村」で食料品を、もう一方は「オタオタ村」で日用品を配らなくてはいけません。緊急支援体験のスタートです。
子どもたちには架空のお金「30,000サニー」が予算として渡され、物資の値段と数量が書かれたカードの中から、予算に応じて何がどれだけ必要かを話し合って選んでいきます。カードの中には「iPad」などもあって子どもたちは最初の内は困惑気味。でも 「グラグラ国の人は何を食べてるの?」「ビニールシートは屋根にもなるし、風よけにもなるよ!」などいろいろな質問や意見をゲームの中で出し合いながら どんどん支援するものを決めていきました。
イベント後半には、ご寄付により予算が増えたり、物資が急に値上がりするなどのハプニングも発生!チーム全員でひとつひとつ乗り越え、無事に支援計画は完成しました。最後にチームごとに物資の内容や選んだ理由を発表しました。
グラグラ共和国のモデルとなったのは、今年4月に大地震に見舞われたネパールです。グループワークのあと、ネパール産のビスケットとドライフルーツを子どもたちにふるまい、ネパールで緊急支援に従事したスタッフが、実際に現地で行われた緊急支援で必要とされたものや配付方法、大変だったことなどをお話ししました。緊急支援を模擬体験した直後ということもあり、 子どもたちは真剣な眼差しで話を聞いていました。
参加された子どもたちと保護者の方々の感想
- 緊急支援のことをもっと詳しく知れた。グループで考えることがおもしろかった(6日参加者、小学生男子)
- チームごとにネパールにひつ要な食料や色々な物がどれぐらいひつ要なのかを考えられてたのしかった(9日参加者、小学生女子)
- 今日のイベントで、本当に震災があったときに何を買ったのかなど、震災を体験した人たちはどういう生活をしていたのかを学べました。(9日参加者、中学生男子)
- 座学だけでなく、実際に経験してみることで支援がぐっと身近に感じられたと思います。(保護者)
- 現場のニーズをその場で考えて判断するという経験をさせてもらえてよかったです(保護者)
本イベントの参加費、チャリティグッズの売り上げから経費を除いた純益は、当会の支援活動のために大切に活用させていただきます。暑い中お越しいただきました参加者の皆さま、 当日お手伝いいただいた頌栄女子学院高等学校の皆さま、そしてイベントの企画・運営に貢献してくださったAARのボランティアの皆さん、心から御礼申し上げます。
【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
東京事務局 インターン 小池加奈恵
現在大学4年生。グローバル人材育成センター埼玉の運営する「グローバル人材向けインターンシップ」を利用して2015年7月末から2ヵ月間AARでインターン。