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熊本地震:発災から二ヵ月。こぼれた声を拾い集める

2016年06月14日  日本緊急支援
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「こんなこと頼んでいいのかわからなかった...」

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身体障がい者福祉センターにシーツと枕をお届けするAARの高木卓美(右から二番目)と平山泰弘(左)(2016年6月10日)

熊本地震の発生から二ヵ月が経ちました。AAR Japan[難民を助ける会]は現在、熊本で被災した福祉施設の再建を支援しています。また、被災した方々の個々の状況に応じた支援を継続しています。

熊本県身体障がい者福祉センタ―には身体だけでなく発達障がい、知的障がい、精神障がいのある方々も合わせて19人が避難しています。シーツが必要との要望を受けAARが訪問したとき、皆さんマットは使われていましたが、シーツだけでなく、枕もありませんでした。お話を伺うと、枕までは頼めないと思い遠慮していたとのことでした。そのため、シーツ80枚、枕40個をお届けしたところ、「これでやっと衛生的になり、快適に過ごせるようになり助かりました」とおっしゃっていただきました。

また、先日心のケアのためにおもちゃを提供した、知的・発達障がいのある子どもの保護者によるネットワーク、社会福祉法人「熊本市手をつなぐ育成会」には新たにDVD50セットをお届けしました。このDVDは教材用など、もともと育成会の子どもたちが被災前に使っていたものです。あるお母さんは「このDVDで今までやっていた自習を再開できるので助かります」とおっしゃってくださいました。先日お届けしたおもちゃについても、「ブロックはリハビリに活用できるのでありがたいです」「みんなで仲良く大切に使わせていただきます」などの声をいただきました。

発災から二ヵ月が経ちましたが、未だに6,300名を超える方々が避難生活を送り、一般の避難所を利用できない障がいのある方々にとっては、さらに厳しい状況が続いています。AARはこれからも、より支援の届きにくい障がいのある方々への支援を続けてまいります。

※この活動は、皆さまからのあたたかいご支援に加え、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて実施しています。

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