九州豪雨:長引く避難生活を少しでも快適に
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AAR Japan[難民を助ける会]の緊急支援チームはこの週末も現地で活動を続けました。避難生活が長引くなか、被災者の方からは着替えのTシャツや下着が必要との声があがっていました。そんななかいち早くAARの支援の呼びかけに応えてくださった株式会社ファーストリテイリング(本社:山口県山口市)がTシャツや下着などの衣類計14箱をご提供くださり、朝倉市の支援物資集積所となっている甘木体育センターと避難所となっている杷木中学校にお届けしました。物資の搬入は杷木中学校の野球部の皆さんもお手伝いしてくださいました。
また、甘木体育センターと避難所となっているサンライズ杷木には、株式会社虎屋(本社・港区赤坂)が支援してくださった羊羹をお届けしました。連日、食事がパンやお弁当などに限られていたため、避難者の方々は喜んでいる様子でした。さらにユースキン製薬株式会社(本社:神奈川県川崎市)からは、あせもシート1,500枚をご寄付いただきました。
200人近くが避難しているサンライズ杷木には高齢者の方が多く見受けられますが、床に直に寝ることを余儀なくされたり、着替える場所がなかったりなどプライバシーの確保が難しい状況でした。そこでAARは朝倉市と他の団体と連携・協力しながら、避難所のなかにご高齢の方や障がいのある方になどに配慮した福祉スペースの設置に取りかかりました。パーテーションやマットレスなどを運び込むとともに、AARからは高齢の方が使いやすい座布団や低めの折り畳みテーブルなど不足している物資を提供することにしています。
杷木地区から避難してきている80代の女性は、「人生でこんな経験は初めてで、とてもショックを受けています」と話します。50年近く住んでいた自宅を離れざるをえず、慣れない避難生活を送るなかで、健康を維持しなければと、避難所の周りを散歩して運動するように心がけているといいます。
心身ともに大きな負担を抱えながらも懸命に毎日を過ごしていらっしゃる被災者の方々にとって、避難所が少しでも過ごしやすくなるように環境を整える支援をしてまいります。引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
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