九州豪雨：不便を一つ一つ取り除く
AAR Japan［難民を助ける会］緊急支援チームは、朝倉市の避難所「サンライズ杷木」で、環境を整備する活動を続けています。
支援物資の集積所から敷布団などを搬出（2017年7月21日）
サンライズ杷木は多くの高齢者が避難生活を送っていますが、これまで寝具が十分にそろっていませんでした。AARは朝倉市の物資集積所となっている甘木体育センターから敷布団50枚、シーツ20数枚、タオルケット100枚、万能枕（抱き枕）15個を搬出し、サンライズ杷木にお届けしました。避難者の方からは、「今まで畳で薄い簡易的なマットを敷いて寝ていたけれど、 だいぶ腰への負担が楽になって、助かりました」「昨日の夜使った人たちが、すごくよかった、よく眠れたって言ってたよ。皆がいいって言うから自分もさっき敷いてもらって、今寝転んでみたの。そしたらすごく気持ちよくて。こんなよくしてもらえたのは、あんたがたがいたからだ。本当にありがとう」などの声が聞かれました。
また、枕をお渡しした女性は、「不安でなかなか眠れない夜もあるので、抱き枕があって助かりました」と話してくれました。
そのほか、避難所の授乳室に段ボールベッドとマットを新たに設置しました。
抱き枕としても使える枕をお届けしました。左はAARの田中晴子（2017年7月22日）
避難所の洗濯機が女性には少し高かったため、補助台を付けました（2017年7月22日）
避難生活が長引く中、避難所にはまだまだ多くの課題が存在しています。AARは避難所内でのそれぞれの課題を可視化し、解決していくために、市の職員や、避難者の各地区代表の方々が参加する情報共有会議を設けました。AARがお届けした敷布団なども、これまで避難者の方々は要望を言うことができずにいました。会議は今後定例化し、住民とともに、避難所の環境を改善してまいります。
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