ミャンマー避難民に毛布と子ども服を配付
ミャンマー西部ラカイン州から隣国バングラデシュに流入したイスラム系少数派の避難民が今年8月以降62万人に達し、コックスバザール県に広がる避難民キャンプで暮らしています。AAR Japan[難民を助ける会]は11月27日、皆さまからお寄せいただいたご寄付を活用し、地元NGOと協力して約450世帯に毛布900枚、子ども服(パーカー)900着を配付しました。
冷え込む朝晩......毛布と子ども用冬物衣料を配付
ビニールと竹材でつくったテントが密集して立ち並ぶ通称"メガ・キャンプ"の物資配給所で11月27日午後、子どもたちの歓声が上がりました。AARと協力関係にあるNGO「COAST」(本部ダッカ)のスタッフが、集まった子どもたちに1家族当たり毛布2枚、子ども用のフード付きパーカー(大小)2着を手渡しました。AARのバナーが掲げられた配給所で、子どもたちは早速、パーカーを着込んで「とても暖かい」「動物の模様がかわいい」と笑顔を見せ、毛布を抱えて家族が待つテントに帰っていきました。
避難民キャンプでは今もあらゆる物資が不足していますが、避難民が大量流入する初期の段階が終わり、食糧や調理具・食器などは徐々に行き渡りつつあります。11月に入って急速にニーズが高まってきたのが、意外なことに"冬支度"。熱帯のバングラデシュでも11~3月の乾季は最低気温が12~13度に下がり、朝夕は肌寒くなるといいます。とりわけ避難民たちは、雨風も満足にしのげない粗末なテントで土間にゴザを敷いて寝ているので、暖かい毛布が必需品なのです。
中長期的な支援を
11月初旬から現地に派遣されたAAR緊急支援チームは当初、衛生用品(石けん、歯ブラシ、生理用品など)の配付を検討していましたが、避難民の聞き取り調査やバングラデシュ政府の要請を受けて、"越冬用物資"として毛布と子ども服の配付に切り替えました。支援物資の配付にはバングラデシュ政府や地元行政、避難民キャンプを管理するバングラデシュ軍の許可が必要で、配付物資の決定から調達、配付まで多くのプロセスがあり、それをひとつひとつクリアする地道な作業が進められました。
ミャンマー避難民の問題は中長期的な対応が求められる見通しで、AARは今後、毛布や大人向け・子ども向けの服、蚊帳などを配付するほか、公共トイレ・水浴び施設の建設を計画しています。引き続き、ご支援よろしくお願いいたします。
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【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
中坪央暁(なかつぼ ひろあき)
ミャンマー避難民緊急支援チーム 毎日新聞ジャカルタ特派員、編集デスクを経て、国際協力分野の専門ジャーナリストとして南スーダン、ウガンダ北部、フィリピン・ミンダナオ島などの紛争復興・平和構築支援の現地取材を続ける。2017年11月にAARに入職し、ミャンマー避難民支援に従事している。