西日本豪雨:酷暑と自宅の清掃に疲労が募り...
豪雨被害の発生から1週間以上が経ちました。雨が上がってからは酷暑が続き、7月14日は最高気温36度の猛暑に。岡山県内では依然として約2,890人が避難所で暮らしており、16,430戸が断水、道路や鉄道も復旧していない箇所が多く残されています(7月15日朝8時、岡山県発表)。被災した方々の厳しい日々が続いています。
ヘドロのにおいと茶色一色の街
岡山県の倉敷駅から真備町へ向かう道筋では、高梁川の支流にかかる橋を境に、街の様子ががらっと変わります。それまで緑豊かだった景色が、一気に茶色に。道路や草、看板、家の壁など茶色一色です。信号機は完全に復旧しておらず、ところどころで、警察官が手信号で交通整備しています。道路の両脇には家から持ち出された泥まみれの瓦礫が、それでもきれいに積み上げられていました。車の窓を開けると、生乾きの瓦礫や泥などヘドロのにおいがしました。近隣の方によると、暑さ、気温の上昇のためか、日に日にそのにおいがひどくなっているように感じるとのことでした。
少しずつ改善される避難所の環境
避難所の生活環境は、少しずつですが改善されてきています。被災者の方々が生活不活発病にならないよう、大規模災害リハビリテーション支援関連団体協会(JRAT)の皆さんが主導となり、定期的に体操の時間が設けられることになりました。避難者のうち要介護の方々が生活する教室にもエアコンが取り付けられ、過ごしやすくなりました。また、これまで手洗いを余儀なくされていた洗濯物も、洗濯機が3台設置されたことによりだいぶ楽になったということです。
しかし一方で、日中、自宅の清掃にでかけて、そこから戻ってきた際には、自宅のあまりの崩壊振りに痛々しいほどに落胆されている姿が見られます。連休に入り、全国からボランティアの方々が集まっています。自宅の清掃に疲労困憊するご高齢の方々のお力になってくださることでしょう。
「自宅の清掃に疲れた体に、炊き出しはありがたい」
避難所となっている倉敷市二万小学校では、NPO法人ピースプロジェクトと共に炊き出しを続けています。14日は昼間は冷麦250食、夜はラーメン230食を提供しました。
少し遅れてご夫婦で晩御飯を食べに来ていた方に話を聞きました(50代男性)。「川の近くに住んでいる。二階に避難したが、足首まで水が押し寄せてきた。その晩は救助が来なくて、丸二日間待ち続けた」と、当時の様子を教えてくださいました。今日は昼間、一日がかりで家のがれき撤去をしてきたそうです。連日掃除に通っていても、水や泥がしみ込んだ畳1枚を外に出すのでも一苦労で、まだまだ家に帰る目途は立たない状況とのこと。「先日はカレーをいただきました。肉体労働して戻ってきた避難所で食べる温かい食事は本当にありがたい」と、お話しくださいました。
被災地には様々な支援物資が届いていますが、喫緊に必要ながらその中に含まれていない物もあります。AARは引き続き炊き出しと、避難所や福祉施設などで伺ったニーズに応え物資配付を行ってまいります。
緊急募金にご協力ください
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【ご注意】銀行からのお振り込みは、こちらでお振り込み人さまを特定できません。 西日本豪雨緊急支援にご寄付くださる場合は、振込人名の後に「西日本豪雨」とご記入ください。 ※振込手数料はご本人さまのご負担になります。 コンビニで下記のボタンからお手続きください。払込用紙(ハガキサイズ)をお送りいたしますので、コンビニにお持ちになってお支払いください。 ※株式会社Eストアーのネットショップ「ショップサーブ」を利用しています。 ※手数料324円はご本人さまのご負担になります。 郵便振込で以下の口座番号と加入者宛にお振り込みください。
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【ご寄付くださる皆様へ】皆様のご寄付は、ご指定の活動に活用させていただきますが、被災状況やニーズの変化などによっては、当初の計画よりも早い段階で活動を終了することもございます。それにより活動に必要な額をご寄付が上回った場合には、次なる緊急支援などに活用させていただきます。あらかじめご了承ください。