活動ニュース

西日本豪雨:被災者の声に耳を傾けながら

2018年07月27日  日本緊急支援
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2018年8月7日(火)にAAR事務所6階にて西日本豪雨 緊急報告会を開催します。ぜひご参加ください。

8/7(火)西日本豪雨 緊急報告会

障がい児が落ち着きを取り戻せるように

AAR Japan[難民を助ける会]緊急支援チームは、西日本豪雨の被害が特に大きかった岡山県倉敷市真備町での活動を続けています。7月23日は、障がい児の放課後デイサービスを行う「キッズステーションのぞみ」を訪問しました。小学校から高校生までの障がい児11名がサービスを利用していましたが、今回の豪雨で施設が全壊。5台あった送迎車もすべて水没してしまいました。管理者の川上智子さまは、同じ場所での再開はあきらめ、隣の総社市に移転する決断をされました。しかし、新しく借りたスペースには130平方メートルの広さに対して8畳用のエアコンが1台あるのみです。蒸し暑い部屋の中、子どもたちは職員の皆さんがなんとかかき集めたぬいぐるみで遊んでいました。生活環境が変わり落ち着かない子どもたちが少しでも新しい環境で楽しめるようにと、AARはおもちゃと扇風機2台、靴箱などの収納用品を提供しました。子どもたちは大喜びで、早速おもちゃを使って遊んでくれ、その姿に私たちも元気をもらいました。

総社市に移転した「キッズステーションのぞみ」

総社市に移転し再開した障がい児の放課後デイサービス「キッズステーションのぞみ」(2018年7月23日)

移転先でのおもちゃコーナー

子どもたちのためにと、職員の皆さんがかき集めたぬいぐるみ(2018年7月23日)

おもちゃを手にして喜ぶ子どもたちとAARの田中、ラガド

「キッズステーションのぞみ」におもちゃを届けることができました。子どもたちの笑顔にこちらも元気をもらいました(中央はAARの田中晴子。右隣はAARのラガド・アドリー)(2018年7月24日)

炊き出しを支えてくださるのは

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不足しがちな野菜を中心に副菜を種類多く提供しました(2018年7月25日)

岡山県倉敷市立二万小学校の避難所では、NPO法人ピースプロジェクトと協力し、炊き出しを行っています。避難所の水道は復旧しましたが、水道の水に濁りが見られるので炊き出し用にはミネラルウォーターを使用しています。

7月23日夜は、ごはん、サバの味噌煮、ヒジキの煮物を250食提供しました。夕方の5時半から7時ごろまで列が途切れず、「お魚や惣菜は、発災後初めて食べた。美味しかった!子どもがおいしい、おいしいって喜んで食べてくれた」などと、わざわざお礼を言いに来てくださる方も複数いらして、こちらも元気をいただきました。7月24日は、昼に焼きそば、夜はシーフードカレーと、胡瓜とワカメと大根の酢の物、大根の味噌煮を250食強提供しました。酢の物は被災された方からのリクエストを受け、急きょメニューに加えたものです。氷で冷やした酢の物をご提供したところ大好評でした。7月25日は昼にネバネバ丼と赤魚汁を250食、夜はカレーハウスCoCo壱番屋さんによるカレーライスの提供があったので、不足したご飯70食と、副菜として茄子の煮びたし、ポテトサラダ、ゴボウサラダ、もやしナムル、胡瓜を300食提供しました。不足しがちな野菜を中心に、少量ずつでも多くの副菜を提供することを心掛けました。

「被災してからずっと食べられなかった惣菜や漬物、納豆などが食べられて嬉しかった。美味しかったよ」と、多くの方から沢山お礼の言葉をいただきました。被災した60代のご夫婦は、「家が2階まで浸水しました。今は娘のアパートにいますが(私たちがいることで部屋が)狭くて娘に悪くて。昼間は家の片づけをしています。惣菜は半分食べて、後は娘とゆっくり食べます。ポテトやゴボウのサラダを食べたら、なんかホッとしました」と話してくださいました。70代後半の男性からは、「なすの煮びたしは最高にうまかった」というお言葉をいただきました。

ひじきの煮物とサバの味噌煮

「お魚や惣菜は、発災後初めて食べた。美味しかった」と好評でした(2018年7月23日)

炊き出しを待つ人々の列

炊き出しを開始すると行列ができ、午後7時前には食事の提供が終わってしまいました(2018年7月24日)

炊き出しをお手伝いくださったのはボランティアの皆さんです。炊き出しは、仕込みからお料理を提供し片づけ終わるまで約5時間かかります。炎天下の中、ボランティアの皆さんなしではとても成し遂げられません。大根の煮つけを自宅で準備してくださった女性は、「3時間しか寝てない。でもわざわざ食べた後お礼を言いに来てくれて。喜びの声を聞くとテンションがあがるのよ」と笑顔で話してくださいました。
昼も夜もお手伝いしてくださった20代の男性は、「俺の家も2階のひざ下まで浸かったので、昨日まで家の片づけをしていました。今は友達の家に居候しています。友達はみんな真備は田舎だというけれど、俺はこの、隣同士がわかり合っている、のんびりした真備が大好きなんです。こうして遠くから炊き出しをしてくれるのは本当に嬉しいんです。だからボランティアに参加しました。また週末も手伝います」と話してくださいました。

AARは引き続き、被災地での支援を行ってまいります。

炎天下の中炊き出しの仕込みをするボランティアの方々

地元のボランティアの皆さんのお力なしには炊き出しは続けられません(2018年7月25日)

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AARの大原真一郎(中央)。地元のボランティアの皆さんとともに(2018年7月23日)

この活動は皆さまからのご寄付に加え、調査活動はジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受け、炊き出しはMercy Reliefの支援を得て実施しています。

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    (トクヒ)ナンミンオタスケルカイ

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