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西日本豪雨:1日も早い復興を目指して

2018年08月03日  日本緊急支援
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2018年8月7日(火)にAAR事務所6階にて緊急報告会を開催します。ぜひご参加ください。

8/7(火)西日本豪雨 緊急報告会 午後2時~(東京・AAR事務所 6階 交流スペース)

AAR Japan[難民を助ける会]は、災害時に支援から取り残されがちな障がいのある方々を重点的に支援するため、福祉施設に生活必需品や事業の再開にすぐに必要なパソコンやプリンターなどを提供してきました。現在は、被災地の本格的な復興に向けた支援の計画を立てています。

復興に向けて一歩一歩、前に進む

障がい者の自立支援を行うNPO法人「岡山マインドこころ」(岡山県倉敷市真備町)は、障がい者の方々が安心して暮らせるケアホームや無理なく働ける地ビールの醸造所、ビアホールを運営し、障がいのある人もない人も交流できる居場所をつくることで、誰もが暮らしやすい町づくりを目指してきました。しかし、ようやく事業が軌道に乗り始めたころ、今回の豪雨でビアホールは全壊、8つのケアホームは1階部分がすべて浸水し、家具や生活用品はすべて流されてしまいました。

AARの高木が岡山マインドこころの多田様を訪ねているシーン 施設の外にはシャベルなどの掃除用具が沢山並べられている

NPO法人「岡山マインドこころ」代表理事の多田伸志様を訪ね、被災状況や必要な支援の聴き取りをするAARの高木卓美(左)。経口補水液やトイレットペーパー、おむつなどを提供しました(2018年7月24日)

利用者の中には、環境の急激な変化に対応できず、大勢で共同生活をする避難所などでの生活は難しい方々が多くおられます。そのため、元々生活していた場所の1日も早い再開が求められます。「岡山マインドこころ」の職員は、利用者の方々がケアホームを住める状態まで急いで清掃し、8月1日には、一時的に病院に寝泊まりしていた方々が順次施設に帰ることができました。冷蔵庫や洗濯機は企業からの支援を受けられる見通しが立ちましたが、多くの利用者の生きがいにもなっていた地ビールの醸造所やビアホールは、再開の目途が立っていません。地ビールの原料の製麦(麦から麦芽を作ること)などの工程を考慮すると、今年の秋に復旧できなければ、翌年まで待つことになります。AARでは、1日でも早く事業を再開できるよう、修繕や資機材の提供などの支援を検討しています。

代表理事の多田伸志様は、AAR緊急支援チームが一つひとつ丁寧にニーズを聞き取り物資を届けたことに感謝の言葉を述べるとともに「現実を受け止め、一歩一歩ではありますが、前に進むことができています。皆さまにいただいた励みと勇気をもとに、必ず皆さんとともに立ち上がりたいと思っております」と復興への決意をお伝えくださいました。

「もし自分の身に起こったら」

避難所となっている岡山県倉敷市立二万小学校では、7月23日から25日に続き、NPO法人ピースプロジェクトと協力し7月28日から30日の3日間、炊き出しを実施しました。今回は事前に炊き出しをお知らせするチラシを配布していたため、多くの方から「待ち遠しかった」「楽しみにしていたよ」などの声をかけていただきました。警戒していた台風12号による大きな被害もなく、28日はシーフードカレー250食、29日にうなぎの丼ぶり300食、30日に山芋とろろ丼と副菜に赤魚汁、納豆、めかぶ、キュウリの漬物250食を提供しました。

被災された80代の女性は、長引く避難生活に「体育館での生活は、居るだけで疲れる」と話します。60代の男性は「今回のような被害がわが身に起こったらどうなるだろう」と考えながらボランティア活動に参加していると言います。二万地区の自治会長の神崎様は、大切な仲間である真備町の住民が離ればなれにならないよう、行政や支援団体からの今後の復興に向けた支援やアドバイスの必要性を語っています。

避難所で生活している方々は、数週間も共同生活が続くなか先の見通しも立たず、心身ともに疲弊しています。そこで、少しでも元気になってもらおうと、マラソンランナーでAAR理事の谷川真理が同小学校の避難所を訪れ、マラソン教室を開催しました。またピースプロジェクトはビンゴ大会を実施。被災者の方々は、軽い運動で汗を流し、レクリエーションを楽しんで、笑顔を見せてくださいました。

谷川理事が笑顔でこちらを見ている 大きなずん胴鍋でカレーを作っている 後方にはボランティアの方々が座って休憩中の様子

7月28日・29日に避難所を訪れた谷川理事は、地元のボランティアさんと一緒に炊き出しの食材の調達や仕込み、配膳も行いました。炊き出しは好評で毎回長蛇の列ができます(2018年7月28日)

体育館のステージでビンゴ大会をしている 谷川は右腕を上げて盛り上げている ステージには扇風機が5つほど並んでいる

避難所でビンゴ大会を盛り上げる谷川理事(中央)。左はNPO法人ピースプロジェクトの代表の加藤勉(AAR理事)(2018年7月29日)

この活動は皆さまからのご寄付に加え、調査活動はジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受け、炊き出しはMercy Reliefのご支援を得て実施しています。

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    (トクヒ)ナンミンオタスケルカイ

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