台風19号　被災者支援：栃木県で衛生用品などの配付を実施

避難所や福祉施設で活用できるよう、依頼のあった物資を届けるAAR東京事務局の櫻井佑樹（左）（栃木県栃木市、2019年10月15日）

AARでは13日よりNPO法人ピースプロジェクトとともに長野県長野市の避難所で炊き出しを開始し、14日午前には緊急支援チームが長野県、栃木県の被災地域に入り調査を継続しています。
本日15日は茨城県、福島県にもスタッフが入り、被災状況の調査と今すぐに必要な物資の提供を行っています。AARでは東日本大震災復興支援を岩手、宮城、福島3県で続けており、現在支援している福祉施設の被災状況を含め、情報収集にあたっています。
また本日は栃木県栃木市こども未来部子育て支援課に、脱水症状を防ぐためのスポーツドリンク12本、塩飴2袋、アルコールティッシュや手指用除菌ジェルなどをお届けしました。

栃木県佐野市役所で、被災状況の調査に当たるAAR東京事務局の生田目充（左）（2019年10月14日）

栃木県佐野市では、秋山川の決壊により大きな被害が出ています。決壊箇所が複数あり、周辺のほとんどの住宅で床上浸水の被害が出ています。市内はあちこちで通行止めとなっており、調査の移動にも予想以上に時間を要しています。秋山川の周辺には福祉施設も複数所在していますが佐野市社会福祉課を訪問した際は被害状況がまだ把握しきれておらず、今後、直接訪問して支援の確認を行う必要があります。

長野県でも長野市役所、千曲市役所などで福祉施設の被災状況を確認しましたが、同様に全容が把握できていない状態でした。

在宅のまま支援を必要としている方々も広範な地域でおられると見られ、今後はそうした方々の被災状況も確認すべく検討しています。

昼食のクリームシチューの準備をする加藤勉AAR理事（NPO法人ピースプロジェクト代表）（右）、谷川真理AAR理事（左）（長野県長野市、2019年10月15日）

また15日も避難所となっている長野市の古里小学校で炊き出しを続けています。小学校が授業を再開するため、明日以降は場所を移しての実施を予定しています。

引き続き、緊急募金へのご協力をどうかお願いいたします。