体にやさしい食事を被災地に、今日も
大型の台風19号が上陸した翌10月13日から、AARはNPO法人ピースプロジェクトと共同で、長野県穂保地区や福島県相馬市、そして宮城県丸森町で炊き出しを行ってきました。
10月15日からほぼ毎日炊き出しを行っている宮城県丸森町は、台風19号で阿武隈川が氾濫し、役場や病院が水没するほどの大規模な浸水被害を受けました。丸森町の避難所ではお弁当が配られているので、鱈汁やつみれ汁、豚汁、納豆汁といった温かい汁物や、ひじき煮、ポテトサラダなどの副菜を作りました。避難所以外では、カレーや牛丼、炊き込みご飯といった食事を提供しています。被災からこれまで3週間近くも断水が続き、料理も外食もままならなかった中、とても喜んでいただいています。
炊き出しには、ピースプロジェクトとAARのスタッフだけでなく、各地から応援の方が駆けつけてくださったり、被災された方自らもお手伝いくださったりしています。
食事を召し上がった被災者の方から、「お汁は野菜がたっぷりでありがたいね。おかわりしたよ」(70代女性)、「おれ、油揚げ大好物なんだよね。お~、ひじき煮もあるね。おかわりするからね」(60代男性)といった嬉しい声をいただきました。配られるお弁当には食べ応えのある揚げ物が多いので、特にご高齢の方からは野菜たっぷりの汁物や副菜がとても好評です。
被災した住民の方のために奮闘している役場職員の方は、家が床上浸水のため役場に連日泊まり込みだと言いながら、「連日、炊き出しで温かい食事を提供してもらって、職員は癒されていますよ。ありがとう」と声をかけてくださいました。
おいしい食事にほっとされるのか、ご自身の状況をぽつぽつと語ってくださることもあります。昨日10月31日に炊き出しをした際も、「自宅の1階が浸かってしまった。今年の新米も全部浸かってしまって、だめだぁ。1回も食べてない...」(60代の女性)、「毎日片付け、やっと水がでたのは嬉しいけど、疲れてしまって。もうこの年でしょ」(70代女性)、など、辛い心情をお聞きしました。
いつ日常を取り戻せるのかわからない中、温かくてお口に合う食事で、少しでもほっとしていただけるよう、これからも炊き出しを続けてまいります。
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【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
東京事務局 大原 真一郎
大学卒業後、製造メーカーでの勤務を経て、2011年8月にAARに入職。仙台を拠点に岩手、宮城、福島で復興支援を行う。また、2016年熊本地震、2018年西日本豪雨、2018年北海道地震の際もAAR緊急支援チームのメンバーとして出動し、被災された方々に寄り添った支援を行っている(宮城県仙台市出身)