九州南部豪雨:「2階まで水が来た...」被災地で炊き出しを続けています
このたびの豪雨により亡くなられた方々に哀悼の意を捧げ、ご遺族にお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。
九州では、記録的な豪雨の影響で熊本県を中心に57人が亡くなり、行方不明16人、130万人以上に避難指示が出されています(7月8日午前9時時点)。大雨の中心は西日本から東日本に広がっていますが、九州では今後も新たな被害の発生・拡大が懸念されます。
AAR Japan[難民を助ける会]は、7月4日から障がい関連団体と情報共有して調査を開始するとともに、7月5日からはNPO法人ピースプロジェクトと協働し、熊本県八代市と葦北郡芦北町の避難所で炊き出しを行っています。7月7日夕には、避難所となっている八代市千丁コミュニティセンターでカレーライスを50食、芦北市しろやまスカイドームでも同じくカレーライスを100食ご提供しました。避難所でお話を伺った70歳代のご夫婦は「家の2階の天井まで水が上がってきて、屋根裏の梁につかまって4時間耐えた。それ以上は無理だったのでは」。同じく70歳代の女性は「2階に避難してたが水来て、窓枠に足をかけ、カーテンレールをつかんで何とか助かった。ヘリコプターを何度も見たので『助けて!』と叫んだが、気がつかないのか来てくれなかった」と話し、心身ともに疲労困ぱいしたご様子でした。
新型コロナウイルス感染症対策として、どの避難所でも支援活動に際しては、避難されている方との接触を極力控えており、言葉を交わす際もマスクをするなど細心の注意を払っています。AARは炊き出しを通して、避難者の方々のお気持ちが少しでも安らぐことを願って支援活動を続けています。(写真はすべて2020年7月7日撮影)
AARは現在、障がい関連団体を通じて情報収集を行っています。調査結果をもとに、7月9日に緊急支援チームを被災地域へ派遣し、障がい者施設や避難所などへの物資配付を行う予定です。
引き続き、皆さまのご協力をお願いいたします。
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【ご寄付くださる皆さまへ】皆さまのご寄付は、ご指定の活動に活用させていただきますが、被災状況やニーズの変化などによっては、当初の計画よりも早い段階で活動を終了することもございます。それにより活動に必要な額をご寄付が上回った場合には、次なる緊急支援などに活用させていただきます。あらかじめご了承ください。
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