アフガニスタン:豪雨被災地で緊急支援を開始
アフガニスタンの中部および東部の11県で8月下旬、局地的な洪水や鉄砲水が発生し、多数の被災者が出ています。そのうちAAR Japan[難民を助ける会]が長年活動しているパルワーン県(首都カブール北方)は、最も甚大な被害を受けています。AARでは緊急支援物資の配付など被災者の緊急支援を開始しました。AARカブール事務所から報告します。
アフガニスタンの首都カブールから約70キロ、車で1時間半のパルワーン県都チャリカルは人口約9万6,000人の町です。この町はカブールから北へ向かう幹線道路沿いにあり、眼前にはショマリ平原が広がっています。8月26日にこの町を突然襲った豪雨による鉄砲水で、アフガニスタン国家災害管理省の報告では、457世帯3,199人の被災が確認されています※1。政府によると死者は105人、負傷者106人、行方不明者26人となっています。
パルワーン県では当会が障がい者を含む教育支援を行っているほか、県の各地で地雷回避教育を長年実施しています。AARに対して、同県政府から被災者への食料やテントをはじめ、病院への医薬品・消耗品の供給が要請されています。当会はこうした情報を基に現地スタッフが被災者のニーズを調査し、必要な物資の選定・調達の準備を進めています。
他方、アフガニスタンでも新型コロナウイルス感染は深刻な問題です。8月27日現地時間午後2時の時点で感染件数3万8,126件、死者数1,401人となっています※2。感染者の増加は落ち着きつつありますが、まだまだ予断を許しません。今回の豪雨被害にあっているパルワーン県での新型コロナウイルスへの感染件数は368件、死者数は18人となっています※3。学校は3月中旬から閉鎖されており、8月22日になって高等学校が再開したばかりです。
当会では8月に入ってから地雷回避教育と新型コロナウイルス感染予防の啓発活動を行っています。感染のリスクがあるため、講習会を開催するのではなく、村の目立つところや人の集まるところに啓発メッセージの入ったポスターを貼っています。情報を提供することで、感染予防に努めています。こうした中で発生した今回の豪雨被災によって、もともと経済的に困窮していた住民はさらに苦境に陥っています。
AARは長年の活動実績があるパルワーン県での被災者緊急支援を行います。アフガニスタン洪水被災地緊急支援へのご理解・ご協力をお願い申し上げます。
※1. IOM, "Flash flood situation report, 27 August 2020"(2020年8月29日閲覧)
※2.>UNOCHA, "AFGHANISTAN Strategic Situation Report: COVID-19 No. 71 (27 August 2020)"(2020年8月29日閲覧)
※3.TOLO News, "Current Cases of COVIS-19(2020年8月29日閲覧)
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