ケニア:難民キャンプの子どもたちにマスク配付
新型コロナウィルス感染対策の一環として、AAR Japan[難民を助ける会]はケニアのカクマ難民キャンプ、カロベイエ難民居住区で暮らす南スーダンやソマリア難民などの子どもたちに布マスクを配付しました。
ケニアでは今年3月中旬以降、コロナの影響で全国の学校が休校となっていましたが、10月中旬から4年生と8年生のみ授業が再開されました(初等教育は8年制)。政府は学校内での感染対策の徹底を呼びかけており、難民キャンプ・居住区を管轄する国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から、現地で活動するNGOなど援助機関にマスク提供の協力要請がありました。AARは他の複数の団体と協議し、各校に行き渡る枚数を調達しました。
調達にあたっては、地元経済に貢献できるように地元の業者から購入したほか、難民と難民受け入れ地域に暮らすケニア人のどちらにも利益が分配されるように、双方から業者を選んで発注しました。10月23日にカロベイエ難民居住区にあるフューチャー初等校に3,000枚、11月10日にカクマ難民キャンプにあるングンデン初等校に2,500枚を、それぞれ学校を運営する団体を通して配付しました。マスクは生徒、教員、学校職員を対象に、学校だけでなく家庭でも使えるように1人2枚ずつ配付しています。
フューチャー初等校に通う4年生の女の子マーシーさんは「マスクがもらえて嬉しいです。これでコロナの感染を怖がらずに学校に通うことができます。これからこのマスクをずっと着けます。家に帰ったら石鹸で洗って乾かして毎日使うようにします」と笑顔で話してくれました。「コロナの影響で生活がどのように変わりましたか?」と聞くと、「新型コロナウィルスのために学校が休校になって、いつも通りの勉強ができなくなりました。代わりにラジオを使った勉強をしていましたが、学校での勉強とは違うし、ついていくのが大変な時もありました。友達と一緒にお話ししたり遊んだりできなくて寂しく感じる時もありました」。
8年生の男の子ジェームス君は「生徒全員がマスクを受け取れたので、これから通常の授業に戻って卒業試験の準備ができるのがとても嬉しいです」と勉強への意欲を示してくれました。マーシーさんやジェームス君のような子どもたちが、コロナ禍でも学校に通う機会を失わないための継続的なサポートが求められています。
新型コロナ感染拡大が収まらない中、AAR Japanは今後もケニアをはじめ世界の子どもたちの生命と健康を守る支援活動を続けてまいります。皆さまの温かいご支援をお願い申し上げます。
【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
ケニア事務所 駒橋 冴季
大学では国際協力に関するスタディツアーを運営。システムエンジニアとして勤務した後、青年海外協力隊へ。イギリスの大学院では教育開発を専攻。教育を通じた若者の雇用支援に携わるためAARに入職し2019年3月よりケニア事務所駐在。埼玉県出身。
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