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冬募金のお願い―障害のある子どもたちが学校に通えるように

 
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「本当は学校で勉強がしたい、友達と遊んでみたい」

リン・レイちゃんの家を訪れたAARミャンマー事務所スタッフ

「本当は学校に通いたいの」と気もちを話してくれたリン・レイちゃんとAARミャンマー事務所のスタッフ

ヤンゴン(ラングーン)のシュエピタ地区に住むリン・レイ・ヘ・マン・コーちゃんは、家を訪れた私たちに、悲しそうに話してくれました。

リン・レイちゃんは、脳性まひが原因で、手と脚に障害があります。家から学校までの道は段差やぬかるみが多く、車いすではとても通うことができません。両親は、「娘は大人になっても字が読めないままなのか。私たちが死んだ後はどうやって生きていくのか」という不安を抱えながらも、学校では身体の不自由な娘の世話をきちんとしてもらえないだろうと、通学をあきらめてしまっています。リン・レイちゃんは8歳になった現在も、学校には行かず、毎日人形遊びをしたりテレビを観たりして、一日中家の中で過ごしています。

リン・レイちゃんとその両親も不安でいっぱいです

お父さんが日雇いの仕事でもらう給料だけで暮らす一家には、悪路でも走れる丈夫な車いすを買う余裕はありません

リン・レイちゃんのように、障害があるために学校に通えない子どもは、ミャンマーでは決して珍しくありません。ミャンマーには、障害のある方が120万人以上います。AARの活動地であるヤンゴンのシュエピター地区、ダラー地区では、学齢期の障害児の約7割が学校に通えていません。未舗装の通学路、障害児の受け入れを躊躇する学校、子どもの通学を最初からあきらめてしまう家族・・・。ミャンマーの障害児の通学には、高い壁が立ちはだかっています。

ミャンマー事務所駐在員の北朱美(左)と林早苗(右)

ミャンマー駐在員の北朱美(左)と林早苗(右)

AARではミャンマーで、障害のある子どもたちが学校に通えるよう、さまざまな取り組みを行っています。リン・レイちゃん、そして私たちの支援を待つ多くの子どもたちが、学校で学び、自分の力で未来を切り拓くことができるよう、皆さまのご協力を心よりお願い申し上げます。

ミャンマー駐在員 林早苗 北朱美

「学校で、友達ができたよ」
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車いすで学校に通い始めてから、たくさんの友達ができたワイくん(9歳・中央)

ヤンゴンのシュエピタ地区に住むワイ・リン・ピョーくん(9歳)は脳性まひの後遺症で脚に障害があります。AARが車いすや制服を支援し、ワイくんが8歳のときに学校に通えるようになりました。現在は小学2年生のクラスで、他の子どもたちと一緒に授業を受けています。「学校に通えるようになって、友達ができてうれしいです」と笑顔で話してくれました。

「また学校で勉強ができて嬉しい」
AARが支援した車いすに乗って笑顔のナインくん

AARが提供した車いすで再び学校に通えるようになったナインくん(13歳・中央)

AARが通学支援をしたナイン・ナイン・ワンくん(13歳、中央) は、脳性まひの後遺症で脚に障害があります。小さいころは母親にだっこをしてもらい通学していましたが、身体が大きくなるにつれて移動が困難になり、学校に通えずにいました。AARは、ナインくんが他団体から提供された車いすを悪路でも使用できるように改良を加え、また、学校と交渉して校舎の入り口にスロープを設置しました。学校に通えるようになってからは、勉強の遅れを取り戻すため、家庭教師も派遣しています。ナインくんは、「また勉強ができて嬉しい。コンピュータを学んで、将来は他の障害者を支える仕事がしたい」と話してくれました。

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