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冬募金のお願い:「最後の地雷」を見つけるために、あなたの力を貸してください

 
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「また?」と思われるかもしれませんが 地雷の話をさせてください。2011年、地雷・不発弾による世界の被害者は、わかっているだけで、死者1,320人、負傷者2,907人。「最後の地雷」は、まだ、見つかっていません。

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世界から熱い視線を集めるミャンマー。
実は、地雷の被害が深刻です。

ミャンマー(ビルマ)は近年民主化が進み、進出する日本企業や観光客も増えています。しかしその一方で、この国が世界有数の地雷汚染国であることはあまり知られていません。政府軍と武装勢力との抗争で大量に使われた地雷が、今もミャンマーの人々の生活を脅かしています。

「そこが地雷原とは知らなかった。」  ウ・アウン・トゥ・タイさん
ウ・アウン・トゥ・タイさん

ウ・アウン・トゥ・タイさん(21歳)

事故発生:2007年1月(当時15歳)

経過:右ひざ下切断

原因:地雷(詳細不明)

「村から1.5キロほどの所でプラムを摘もうと、自転車で出かけました。車道のすぐ脇に生えていた木からプラムを取って、道に戻る途中で地雷を踏んでしまいました。爆発の直後は痛みもなく、何が起こったかよくわかりませんでした。」

「当時は病気の父に代わって働いて、家族を支えていました。地雷事故で足を失っただけでなく、仕事もなくなり、歩くこともできず、とても落ち込みました。」

この7月からミャンマーで、AARは地雷の危険性や正しい対処法を伝える活動を始めました。ウ・アウン・トゥさんのような思いをする人が世界中で少しでも減るように。

あなたの力を貸してください。

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地雷のない世界を走りたい マラソンランナー・AAR地雷廃絶キャンペーン大使 谷川真理

AARの地雷対策活動の現場を見るために、2002年はパキスタン、2007年にはスーダンを訪問しました。そして今年9月、ミャンマーを訪れました。初めてのミャンマー・ヤンゴンは予想以上に活気あふれる大都会で、今後どのようなかたちで成長していくのか、とても楽しみな国だと感じました。

AARが障がい者のために開いている職業訓練校も訪れました。生徒の中には地雷の被害者もいます。不自由な身体にも関わらず、上手に足踏みミシンを踏み続ける姿、ハサミとクシを持って先生の手元を真剣に見つめる理容美容コースの生徒。生徒の皆さんが、技術を身につけようと一生懸命に取り組んでいる姿に、そして彼らが見せてくれる笑顔に、私は胸がいっぱいになりました。

この職業訓練校からは、年間約120名が技術を身につけて巣立っていきます。しかしその一方で、世界では年間4,000人以上が新たに地雷や不発弾の被害に遭っているのです。今回私はミャンマーでこういった方々にもたくさん出会いました。

私には足があります。自由に走ることができるというのはとても幸せなことです。でも、世界には、日本では考えられない地雷の被害に遭い、不自由な日常生活を送っている人々が大勢います。この不公平を思うと、私はいつも、なんともつらい気持ちになります。

これ以上地雷の被害者が増えてほしくないのです。

一人でも多くの皆さんが、関心を持ち、ご協力をいただければ幸いです。

谷川真理(たにがわ まり)

谷川真理

ミャンマーを訪れ、地雷で左脚を失ったウ・ティン・テンさん(左奥)に話を聞く谷川真理(右、2013年9月)

91年東京国際女子マラソン、92年ゴールドコーストマラソン、94年札幌国際ハーフマラソンとパリマラソンで優勝。AARとの出会いは、地雷廃絶をテーマにした97年東京国際女子マラソン。98年には地雷禁止活動家クリス・ムーンとともに箱根から東京まで約120kmを走り、さらに64の在京大使館を回って対人地雷禁止を訴える文書を手渡した。2000年より毎年『地雷ではなく花をください』チャリティハーフマラソン大会を主催し、参加費の一部やオークションの収益をAARへ寄付。2007年よりAAR理事。

地雷・不発弾の事故に遭う人が減り、被害者が生き生きと暮らせるよう、AARは世界各地でさまざまな活動をしています。

AARの地雷対策活動

(左)地雷の事故を避ける方法や、事故に遭ってしまったときの正しい対応を伝えます。(ラオス・ミャンマー・アフガニスタン・スーダン)/(中央)専門団体と協働して、地雷・不発弾の除去を進めます。(アフガニスタン)(写真:HALO TRUST)/(右)地雷被害者を含む障がい者に、理容・洋裁などの技術を伝え、地域との関わりを促進します。(ミャンマー)

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