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7/28(木)シンポジウム「南スーダン独立5年:新しい国造りは挫折したのか」
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独立の熱狂の後に待ち受けていたものは――
世界で一番新しい国・南スーダン共和国は、今年7月9日に独立5年を迎えました。自衛隊が現在唯一、国連PKOの活動を行っていることでも知られるこの国は、20年にわたる内戦を経て悲願の独立を達成しながら、わずか2年足らずで再び紛争状態に陥り、今も解決の見通しは立っていません。
AARは内戦終結直後の2005年からスーダン北部で、2006年からはスーダン南部(現南スーダン)で復興支援を実施していましたが、紛争の影響により、南スーダンでの活動は昨年末に終了を余儀なくされました。
新しい国造りにかけていた人々の思いは?
熱狂の独立と国造りの中で、一体何が起こっていたのか?
彼らの挑戦は、挫折したのか?
人々はどこへ向かっていくのか?
南スーダン研究の第一人者である栗本英世氏、スーダンをはじめアフリカ全般を追い続けていたジャーナリストの白戸圭一氏、独立の前後に援助者として現地に駐在していた角谷亮が考えます。
プログラム(予定)
1.基調講演「内戦、独立、再びの武力紛争――権力闘争の民族化・軍事化と援助の課題」
講師:栗本 英世氏(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)
2.パネルディスカッション「私の見た独立と国造り」(仮題)
パネラー:
栗本 英世氏(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)
白戸 圭一氏(三井物産戦略研究所中東アフリカ室主席研究員、元毎日新聞記者)
角谷 亮(AAR元南スーダン駐在員)
コーディネーター:長 有紀枝(AAR理事長、立教大学教授)
登壇者プロフィール
栗本 英世(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)
1978年以来、南スーダンを何度も訪れ、調査研究を行っている。専門は社会人類学、アフリカ民族誌学、紛争研究など。2010年4月のスーダン総選挙および2011年1月の住民投票で日本政府監視団員として参加。主な著書に『民族紛争を生きる人びと:現代アフリカの国家とマイノリティ』(1996年)、『未開の戦争、現代の戦争』(1999年)など。
白戸 圭一(三井物産戦略研究所中東アフリカ室主席研究員、元毎日新聞記者)
1995年に毎日新聞に入社し、2004年から2008年までヨハネスブルク特派員。ワシントン特派員を最後に、2014年3月に退社。この間、南スーダン(当時はスーダン南部)をはじめアフリカ全般を取材し、伝え続けた。2014年より同研究所へ。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(2009年、日本ジャーナリスト会議賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(2011年)など。
角谷 亮(AAR元南スーダン駐在員)
2010年4月から2014年8月まで、南スーダン事務所駐在員として、井戸・給水塔の建設をはじめとする活動に従事。南スーダンの若者らと共に、内戦からの復興と新しい国造りに奮闘していた。戦闘の勃発した2013年12月からは、隣国ケニアからの遠隔管理の形で事業を継続し、同時にカクマ難民キャンプで南スーダン難民支援に携わった。
コーディネーター:長 有紀枝(AAR理事長)
1990年よりAARで旧ユーゴスラビアなど紛争下での緊急人道支援や地雷対策、地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)の地雷廃絶活動等に携わる。現在AAR理事長、立教大学教授、JPF理事等を務める。著書に『入門 人間の安全保障 恐怖と欠乏からの自由を求めて』(中公新書)、『スレブレニツァ あるジェノサイドをめぐる考察』(東信堂)。
南スーダン独立5年:新しい国造りは挫折したのか
日時 |
2016年7月28日(木)午後6時30分―午後8時30分 (午後6時受付開始) |
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会場 | 日本教育会館 7階中会議室 (東京都千代田区一ツ橋2-6-2) 地下鉄「神保町」駅A1出口徒歩2分、ほか |
参加費 |
1,000円(当日お支払いください) |
定員 |
150名(先着順)※事前申し込みは締め切りました。参加ご希望の方は直接会場にお越しください |
主催 | AAR Japan[難民を助ける会] |