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3/21(水・祝)震災から7年―故郷へ帰る喜び、帰らない決意―
福島では今なにが―揺れ動く心―
東日本大震災から7年が経とうとしています。昨年3月末以降、福島県の浪江町、川俣町、飯館村、富岡町の避難指示が解除されました*。しかし、強制避難中に手入れができなかった区域は、すぐに自宅が住める状態ではなく、帰還が困難な地域もあります。また、放射線量が不安で帰還を決め切れない人がいます。避難指示が解除された多くの町で、現在の居住者数は数百人ほどです。
一方で、「慣れ親しんだ故郷に帰れることが、ただ嬉しい」と、帰還への喜びを噛みしめる住民もいます。生まれ育った地元は、病院やスーパーへのアクセスが多少不便でも、ほかのどの場所にも感じえない安心感があると話す方もいます。
AAR Japan[難民を助ける会]は、福島の現状について考えるトークイベントを3月に開催します。本イベントでは、福島の住民自らが震災の記憶を伝える「語り人(かたりべ)」事業を立ち上げた、NPO法人富岡町3.11を語る会代表の青木淑子氏をゲストに迎え、被災者の生の声を語っていただきます。「あの日」から続く住民の苦しみや葛藤を語り継ぐ意味とはなにか、被災者が離散していくなかで、福島の復興と被災者支援をどのように継続するのか。福島で日々、住民の話を聴き、交流を重ねている青木氏だから見えてくる現状をお伝えします。また、福島の復興支援に携わるAAR職員から、今現地で必要とされる支援についてお伝えします。
東日本大震災から7年が経過する今、 被災地の方に思いを寄せ、改めて私たちにできることを考えませんか。
多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
*2017年3月31日に飯館村、川俣町山木屋地区、浪江町の居住制限区域、避難指示解除準備区域の避難指示が解除、2017年4月1日に富岡町の同2区域の避難指示が解除された。
登壇者プロフィール
青木 淑子 氏(NPO法人富岡町3.11を語る会 代表)
富岡高校長時代、町との深い連携、町民と関わりがあり、震災後の被災者支援をライフワークとしている。人は人によってしか救われないと実感。どのような状況下でも、いかなる年齢でも、今生きていることに意味があり、必ず、明日に繋がると思えるようなコミュニティを創っていきたいと考えている。2004年-2008年 富岡高校校長、福島県高等学校演劇連盟会長。2012年4月-2015年3月 富岡町社会福祉協議会 アドバイザー、2015年4月から現職。
高木 卓美 氏(AAR東京事務局職員)
大学卒業後、音楽活動、民間企業や大学での勤務を経て、2014年4月にAARへ。東京事務局で福島事業を担当。郡山市の地域住民の憩いの場であるサロン活動への参加や個別訪問を行う。福島で必要とされている活動を調査し、自治体や現地NPO団体とコーディネーションを行う。2017年の熊本地震緊急支援にも従事。
震災から7年―故郷へ帰る喜び、帰らない決意―
日時 |
2018年3月21日(水・祝)午後2時00分―午後4時00分(開場1時30分) |
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会場 |
AAR事務所 6F交流スペース |
参加費 |
1,000円 |
定員 |
60名(先着順・事前にお申し込みください) |
主催 | AAR Japan[難民を助ける会] |