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難民である前に、まず「子ども」でいられるように。―2018年夏募金のお願い
もし「あなた」が難民になったら
もし、お金もなく着の身着のまま、隣国にたどり着いたら、どうやって生活していけばよいのでしょうか。
難民キャンプに入れず、仕事も見つけられなかったら、幼い子や孫を働かせなくてはならないかもしれません。
もし、子どもを学校に行かせることができなかったら、文字も書けないまま大人になってしまうかもしれません。
普通に生活していた人たちが、ある日突然、難民となります。
それまで築いてきた資産や仕事のキャリア、人間関係などをすべて失い、大切な家や故郷を棄てざるをえません。
現在、世界では7000万人近いひとびとが難民/国内避難民としてそうした状況に置かれており、難民の半数が18歳以下の子どもです。
難民の方々の尊厳のある生活を守るため、子どもたちの未来を守るために。
どうか、あなたの寄付でご協力ください。
思い立ったときにお好きな金額でご寄付いただけます。「何かしたい」というあなたの想いを、必要としている方たちへ確実にお届けします。
- 郵便振込、銀行振込、コンビニ払いをご希望の方はこちらをご参照ください。
お申込みいただいた金額を、毎月お引き落としさせていただきます。毎月の引き落としの連絡はいたしませんので、ご了承ください。
- クレジットカード以外の方法もお選びいただけます。詳細はこちらをご参照ください。
例えば3,000円で
バングラデシュに逃れたミャンマーからの避難民1家族に、サンダルやタオル、歯ブラシ、生理用品などの衛生キットを提供できます。
例えば5,000円で
ウガンダのビディビディ難民居住地に暮らす南スーダン難民の子ども一人が1年間、学校に通うための支援ができます。
例えば10,000円で
1ヵ月分の生活手当を提供しながら親の就労促進などにより持続的な解決策を探し、シリア難民の子ども1人が学校に通えるようになります。
- 皆さまからのご寄付は、世界15ヵ国でのAARの支援活動に活用させていただきます。
- ご寄付は寄付金控除の対象になります。
難民支援現場レポート
「子どもたちが未来に希望を持てるように」
シリア紛争が始まってから7年が経ちました。その惨劇は連日報道され、未だ終わりは見えません。争いを止めるために何もできない自分たちに、無力感や焦燥感を募らせる日々の中、スタッフから、ハッと気づかされるできごとがあったと報告がありました。
AARがトルコで運営するコミュニティセンター。彼女は、そこで会う子どもたちと毎日、すれ違いざまにハイタッチをしています。
ある日、一人の男の子と手を合わせた途端、「あれ?なんだかおかしいぞ」と、突然、違和感に襲われました。少し前までは膝を曲げ屈まないとその子とハイタッチができなかったのが、その必要がなくなっていたのでした。ほんの少し会わない内に、驚くほど背が伸びていたのです。
子どもが子どもらしく、成長していること。本来なら「当たり前」なのに、それを経験することなく、どれだけ多くの子どもたちが、この7年の間に命を落としていったのだろうか。どれだけ多くの子どもたちが、教育を受けられずに大人になろうとしているのだろうか。
そして、難民としてトルコに逃れてきた子どもたちの「当たり前」に成長する時間が、どれほど貴重で尊いものなのか。その子の手の温かさに触れながら、改めて気づかされたそうです。
子どもたちが新しい物ごとに目を輝かせ、人生で初めての経験を積み重ねながら、夢に向かってがんばる姿。「当たり前」であると同時に、言葉にできないほどかけがえのないその姿を、守り、支えるために、私たちAARのスタッフは日々活動しています。
「難民」である前に、まず「子ども」である彼らの日々が、より良いものであるように。そして、未来に希望を持てるように。どうか、ご支援をお願いいたします。
トルコ駐在員 宮越清美
- AARのシリア難民支援
- 350万を超えるシリア難民が暮らすトルコで、生計・就労・教育支援、法律相談、リハビリテーションや車いすの提供など、一人ひとりの状況に沿った支援を行っています。また、シリア国内での食糧配付、地雷対策も実施しています。
interview
AAR常任理事 忍足謙朗
AARだからできる支援とは?
国連や政府系の支援に比べると規模は小さいですが、だからこそ、思いやりのある、きめ細かい支援を着実に届けています。こうした支援をより大きく成長させることが本当に大切だと思っています。
難民支援への思いをお聞かせください。
紛争の影響を受けると、もともと貧しい人たちが、家も農地も、商売もすべての生計を失います。難民、避難民や貧困に苦しむ人たちを含む、世界の不平等への関心や思いやりが広がることを願っています。
なぜAARの理事に?
1989年、WFP職員としてザンビアに赴任した際、メヘバという難民キャンプで、AARの若い日本人4、5人が井戸掘りのプロジェクトを懸命に進めていました。電気もない彼らの宿舎に泊めてもらい、ご飯も食べさせてもらいました。そのご恩返しの気持ちです。
元国連WFPアジア地域局長
忍足謙朗 おしだり・けんろう
AAR常任理事
国連世界食糧計画(World Food Program -WFP)元アジア地域局長。30年以上にわたり国連に勤務し、人道支援、開発支援の現場で活躍。2009年から2014年、WFPアジア地域局長を務め、アジア14ヵ国の支援の総責任者となる。2006年にTBS「情熱大陸」、2014年にはNHK「プロフェッショナル―仕事の流儀」に出演。2015年よりAAR常任理事。