カンボジア事務所
鷺谷 大輔
「夢は障害者のリーダーです」
記事掲載時のプロフィールです
難民を助ける会はカンボジアで、障害者のための職業訓練校を運営しています。今回は、職業訓練校でテレビ/ラジオの修理技術を学んでいるメン・ソボルくんに話を聞きました。
障害に対する偏見に耐え、独学で勉強
メン・ソポルくん(22歳)は難民を助ける会が運営する職業訓練校の中でも、一番勉強熱心で、人気者です。
3歳の時に高熱が出て1年間入院。その影響で背中の骨が盛り上がり、瘤(こぶ)ができてしまいました。13歳で小学校を卒業したものの、いじめに耐えられず中学校入学を断念。多くの人は彼を外見だけで忌み嫌い、社会から疎外してきました。それでも彼はたくさん本を読み、独学で勉強してきました。
障害者全員が幸せになれる社会を築きたい
将来は、職業訓練校で学んだテレビ/ラジオの修理技術を使って自分のお店を持ちたいというソポルくん。また、もっと勉強をして障害者のリーダーになり、障害者全員が幸せになれる社会を皆と協力して築いていきたいと、夢を語ってくれました。身長150cmにも満たない小さな体にある、大きな意欲と知性と夢を、どんどん広げていってほしいと思います。
最後に、自分に勉強する機会を与えてくれた日本の皆さんや難民を助ける会に心からお礼を言いたい、と話してくれました。