カンボジア事務所
向井 郷美
一度は食べたい! カンボジアのストリートフード
2015年3月よりカンボジア事務所駐在。国内の中学校や中国の高校で教師として勤務し、大学院で国際協力について学んだ後、2013年11月にAARへ。青森県出身
記事掲載時のプロフィールです
カンボジアでは、化学調味料が食生活に深く浸透していて、マンゴーにも化学調味料や砂糖・塩を絶妙に混ぜ合わせたものをかけて食べるほどです。
今回は、そんな食べ物事情のあるカンボジアのストリートフードを紹介します。
街にあふれるさまざまな屋台
カンボジアでは、道を歩いていると、手押し車や、荷台つき自転車、移動店舗で、さまざまな食べ物や飲み物が売られています。AAR Japan[難民を助ける会]カンボジア事務所の近くでもよく見かけ、私もたまにお昼ご飯や午後のおやつとして食べています。その中でもお勧めのメニューは...。
おやつの代表~キャッサバ焼きと焼きバナナ串
タピオカの原料である芋、キャッサバを用いたキャッサバ焼きは、蒸かしたキャッサバを小麦粉と混ぜて、じっくりと焦げ目がつくまで焼くだけ。バナナ串は塩水をかけて焼いているので、外は少し塩気がありますが、中は適度な甘みがあります。どちらもとてもシンプルなのですが、ほのかな甘みが後を引きます。ちょうどよい焦げ目と、排気ガスに負けずに売っているお兄さんを見ると、ついつい引き寄せられてしまいます。
カンボジア風天ぷら?~揚げバナナ
潰したバナナを伸ばし、衣をつけて揚げるだけのシンプルな一品。作る人によって、大きさや衣の味が少しずつ異なるので、お気に入りの売り子さんを見つけるのも楽しみの一つです。揚げ芋(芋の天ぷらに似たもの)もよく一緒に売られています。少し冷めてからの方が好きという人もいるかもしれませんが、一度は熱々、サクサクの揚げバナナや揚げ芋を試してみてください。
美容効果に期待!~ココナッツジュース
美容や健康にも効果ありと、日本でも人気のココナッツ。冷えたジュースは、私のお気に入りです。よく写真のように手押し車で売り歩くおじさんを見かけます。買うとその場で、大型のナイフを使って器用に飲み口を作りストローをさしてくれます。カンボジアでは、熱を下げたりするために、ココナッツジュースを飲むそうです。また、カンボジアではココナッツジュースを飲むと出産が楽になると言われています。先日、AARが支援している学校からの帰り際、校長先生からたくさんのココナッツをもらいました。いろいろな効能を期待しながら、スタッフ全員でおいしくいただきました。
おつまみの定番~味付けシジミ
一度茹でたシジミに塩や砂糖、唐辛子などで味付けしたものを、炎天下で乾燥させながら、売っています。食べて病院行きになった人もいると聞いて、ずっと遠慮していたのですが、ある日スタッフが買ってあまりにもおいしそうに食べていたので、2、3個おすそわけしてもらいました。調味料の味が強かったのか、生臭さはあまりなく、意外と食べやすかったです。でも、カンボジア人でもお腹を壊すことがあるという難易度が高い一品なので、次の日が休みのときにじっくり味わってみます。
大量のココナッツアイスと...~アイスパン
チリンチリンと自転車を鳴らしながら、おじさんが売り歩いているのは、コッペパンにココナッツアイスを挟んだ「アイスパン」。事務所の近くでもよく見かけるのですが、昼食後が多く、気になってはいたけど、何となく食べるタイミングを逃してきた一品です。この日は休日で、ちょうどお昼ご飯を食べようとしていたところでした。パンではさみこめないほどのアイスを乗せて、さらにコンデンスミルクもたっぷりかけてもらいました。フランスパンバージョンやアイスの上にナッツがかかったバージョンなどもあるそうなので、今度食べてみようと思います。
今回紹介したもの以外にも、コーヒーや豆乳のスタンド、オレンジをその場で絞ってペットボトルで販売しているものから、女性スタッフに大人気の酢漬けの果物、ニラおやき、出張時の夕飯の定番である焼きそばやチャーハンなど、カンボジアの路上は、美味しさであふれています。カンボジアにいらした際は、ぜひいろいろなストリートフードをお試しください。