ウガンダ事務所
石井 明日夏(いしい あすか)
ウガンダ:休日のリフレッシュ方法
高校卒業までフランスのパリで育つ。大学では国際政治や国際関係学を専攻。その後、コンサルティング会社で企業の合併・買収や、医薬品の市場導入事業などに従事。難民支援の現場で直接支援に携わりたいとの思いからAARへ。2018年7月よりウガンダ事務所駐在。
記事掲載時のプロフィールです
AAR Japan[難民を助ける会]は、ウガンダ北部ユンベ県の難民居住地にて教育支援を2016年より行っています。教室や教員宿舎、校庭の設置といった教育環境の整備から、教員の雇用や学校の行事運営などの支援をしています。
そんな難民居住地内で教員や駐在員がどのようにリフレッシュしているか、今回は駐在員の石井明日夏がお酒に焦点をあてご紹介します。
限られた資源の中で、工夫されたお酒づくり
2018年12月に、難民の子どもたちのために一年間一生懸命働いた教員の慰労会が開かれました。そこに参加した時の様子をご紹介します。
難民居住地内では、ビールなどのお酒の流通量は少ない上に高価なため、雑穀を発酵させた自家製のお酒、"マルーア"が主流です。本来は壺を使い発酵させるお酒ですが、居住地内では物資が不足していて入手しづらいため、ジェリカン(写真右・黄色のタンク)で代用して発酵させます。ジェリカンは、もともとは井戸水をためておくものですが、これも立派な活用方法といえます。
マルーアは数週間で発酵し、濃厚になった液体をバケツに入れ、お湯で割って飲みます。日本酒で例えるとどぶろくのように濁っています。色は明るい茶色で雑穀の不純物が混じっています。
飲むときは、マルーアを入れたバケツを囲んで座り、不純物をろ過する竹のストローを、順番に渡し合いながら飲むのが定番です。味は大雑把にいうと、 常温のビールとホッピーを混ぜ合わせた感じです。正直、私の好みではなかったのですが、同僚の駐在員や教員は美味しく飲んでいました。
実はビールの種類が豊富なウガンダ
地酒に対して苦手意識がある私ですが、ウガンダに赴任してから驚いたことは、ビールの種類の多さとその美味しさです。駐在員がよく飲みに行くのは、2018年の8月ころにできた飲み屋、Terrain(テライン)です。これまでは、近所には飲食店があまりなく、事務所から1時間かけて隣町まで出かけていました。ですが、テラインができてからは、近くで美味しい食事をとることができ大喜びです。テラインでは、ウガンダ産のビールを飲むこともできます。
ウガンダには、ビールのブランドが多くあります。私が把握している限りでは12種類のビールが販売されており、そのうち少なくとも半数以上はウガンダ産です。中でも代表的なビールは、ウガンダを源泉としている世界最長のナイル川にちなんだ「Nile Special(ナイルスペシャル)」です。味は日本のビールに比べて若干甘めですが、コクがしっかりとしていて、おすすめです。
今回は、お酒をテーマにリフレッシュ方法をご紹介しました。
ときには一息つきながら、難民居住地での教育環境の改善のため、日々活動に励んでいます。