東日本大震災:民謡とものまねで被災地に笑顔を!江戸家猫八さんらが宮城で公演
がんばれ東北 やっぱり民謡~民謡人と江戸家猫八で被災地に元気を~
動物の物まねで知られる演芸家の四代目江戸家猫八さんは、被災地の皆さんを元気づけようと、民謡歌手の方々と一緒に岩手・宮城・福島の3県で巡回公演を行っています。AARはこの巡回公演「がんばれ東北 やっぱり民謡~民謡人と江戸家猫八で被災地に元気を~」の開催に協力しています。2013年1月21日から24日にかけて行われた宮城公演に同行した、東京事務局の松本夏季の報告です。
14ヵ所の会場で、合計600人以上に笑顔を届けました
宮城公演では、4日間で14ヵ所の会場で公演を行いました。会場は気仙沼市、石巻市、東松島市、女川町の仮設住宅や公民館などです。どこの会場でも開演前から多くの方が楽しみに待っていてくださり、ときには人が入りきらない会場もありました。「まだまだ大変なこともあると思いますが、今日はたくさん笑って、楽しんでいってくださいね」と猫八さんがご挨拶すると、皆さん笑顔で「待ってたよ!」と答えます。各地の民謡を手拍子しながら一緒に口ずさんでいる方も大勢いらっしゃいました。民謡歌手の千田けい子さんが、宮城田ならし唄「うぐいすはエーサー声が良い…」と歌うと、猫八さんが歌詞に合わせて「ホーホケキョ!」と鳴きまね。会場から大きな笑い声と拍手が起こります。最後の曲、地元宮城の民謡「大漁唄い込み」が始まると、歌いながら思わず踊り出す方もいらっしゃいました。公演後は、お客さまから「すっごくよかった!また来てほしいね」「あたしたちは若い人の歌より、やっぱり民謡がいいんだよね」と嬉しい声が聞かれました。
猫八さんは、「民謡には、日本人の心が込められていて、聴いて一緒に歌っていると、なんともいえない底力がわいてくる。苦労やイライラすることはあると思うけど、とにかく元気でいることが大事。被災地の皆さんが、これからも頑張っていく力になれば」と言います。
猫八さんは、2011年4月にAARとともに宮城県石巻市牡鹿半島の小学校と避難所で公演を行ったのを皮切りに、被災地に元気と笑顔を届けています。3月9日に行われるAARの「東日本大震災から2年報告会」では、猫八さんを特別ゲストにお招きします。猫八さんの復興にかける思いを、是非聞きに来てください。
※宮城での公演は、皆様からのご寄付に加え、Caritas Germanyの助成を受けて実施しました。
【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
東京事務局 松本 夏季
2012年4月より東京事務局にて広報担当。大学卒業後、大学院在学中に国際機関でインターンとして勤務。大学院卒業後、AARへ