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スーダン:小学校のすぐ近くに残る地雷原 身を守るための教育を

2013年04月01日  スーダン地雷対策
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地雷・不発弾から身を守る方法を伝えています

首都ハルツーム(中央の印)から約500キロ東に位置するカッサラ州で活動しています

スーダンでは、20年以上続いた内戦が終結して8年が経った現在でも、地雷や不発弾が数多く残り、人々の生活を脅かしています。

AAR Japan[難民を助ける会]はスーダンの人々が地雷・不発弾による事故に遭わないよう、2007年から各地で講習会を開催してきました。2012年12月からは特に被害の多い東部のカッサラ州にて、講習会を実施しています。

3ヵ月で4,224名が講習会に参加しました

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子どもたちにも分かりやすいよう、イラストがたくさん入ったオリジナル教材を使っています(2012年12月、カッサラ州)

カッサラ州は、小学校からほんの数十メートルという場所に地雷原が残る地域もあります。小学校や集会所、市場などで講習会を開催し、地雷や不発弾がどういうものか、見つけた場合にはどうしたら良いのかを、AARのスーダン事務所スタッフが、紙芝居やポスターなどを使って説明しています。娯楽の少ない村では、特に子どもたちは紙芝居に興味津々。みんなで真剣に聞いています。

2013年2月末までに、4,224名の方々に受講してもらうことができました。より多くの方々が危険から身を守れるよう、これからも講習会を行っていきます。

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教材のイラストは、スーダン事務所スタッフのヤシール(左端)が描きました。分かりやすいと住民に好評です(駐在員の難波茂基(右から二人目)、川越東弥 (左から二番目)、2013年2月10日)

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講習会に参加した女の子が、「私もやってみたい!」と、紙芝居にチャレンジ。とても上手に読んでくれました。将来はAARで働きたいそうです(2012年12月)

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

スーダン・ハルツーム事務所駐在 難波 茂基

2011年2月よりスーダン駐在。メーカー勤務後、難民支援のボランティア活動に参加。人道支援に専念したいと、アメリカ留学を経てAARへ。趣味は読書とアラビア語学習。岡山県出身

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