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フィリピン台風緊急支援:支援の足りない島々で食料を配付

2013年11月26日  フィリピン緊急支援
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11 月8 日にフィリピンを襲い、甚大な被害をもたらした台風30 号。フィリピン政府によれば、この台風により亡くなった方は11月25日時点で少なくとも5,235人に上り、行方不明者は1,613人を数えます。また、被災した家屋は110万棟以上にもなります。AAR は、東京事務局の五十嵐豪、杉澤芳隆を現地に派遣し、現在は食料などの緊急支援物資の配付を行っています。以下は、現地で支援にあたる東京事務局の杉澤芳隆からの報告です。

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12月3日(火) フィリピン台風 緊急報告会を行います

ヒロトゥンガン島の246世帯に食料を届けました

AAR は被害が大きく、支援の届きにくいセブ島最北端のダーンバンタヤンおよび周辺の4つの小島で、約1200世帯への食料の配付を決定しました。11月22日、23日の2日間で、この地域で以前から障がい者支援を行っている現地NGOとともに、246世帯に米や缶詰などの食料を届けました。配付にあたっては、障がい者や高齢者のいる世帯に特に配慮しています。

配付物資の内容(1世帯あたり):米5キロ、イワシのトマト煮2缶、インスタントラーメン5パック、砂糖250グラム、牛肉の缶詰1缶、緑豆250グラム、水、コーヒー

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離島にはまだ支援がほとんど届いていません。720世帯の暮らす小さな島、ヒロトゥンガン島の方々に支援物資を届けました。左は東京事務局の五十嵐豪(2013年11月23日)

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台風により夫を亡くしたマリア・パーニョさん(35歳)は、ポリオによる障がいがあります。子ども6人を抱えたマリアさんは「支援はとてもありがたい。夫を亡くして、助けに来てくれたあなたは家族のようなものだ」と話してくれました(2013年11月23日、セブ州ヒロトゥンガン島)

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食料を受け取り、笑顔を見せてくれたバージニア・セブレロさん。右は東京事務局の杉澤芳隆(2013年11月23日、セブ州ヒロトゥンガン島)

ヒロトゥンガン島のバージニア・セブレロさん(68歳、女性) は、「朝9時ごろに台風が来て、家は数分のうちに吹き飛んでしまいました」と当時の様子を話してくれました。近所の家に避難するときに、釘を踏んで怪我をしてしまったそうです。「収入がなく、食料の支援には本当に感謝しています。今は自宅跡にテントを張って暮らしていますが、なんとかまた家が欲しいです」。

これまでの調査で、被災地では障がい者の安否確認・現状調査がなされていないことがわかりました。今後は、食料などの配付を続けるとともに、障がい者の状況を把握し、必要な支援を行ってまいります。また、自宅を失った方々に、家屋修繕のためのトタン板や工具の配付なども検討しています。

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小舟に物資を詰め込み、ヒロトゥンガン島へ向かいます(2013年11月23日)

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台風により家の周りの柵がなぎ倒されていました(ヒロトゥンガン島、2013年11月23日)

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支援物資を一世帯ずつバケツに入れて渡します(2013年11月23日)

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船に乗り島を出る私たちを、たくさんの子どもたちが見送ってくれました(2013年11月23日)

※この活動は皆さまのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の支援を受けて実施しています。

緊急募金にご協力ください

被災者支援のための募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。

郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
*通信欄に「フィリピン台風」とご記入ください。*領収証が必要な方はその旨お書きください。

12月3日(火) 現地で支援にあたる杉澤芳隆が帰国し、緊急報告会を行います

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 杉澤 芳隆

AAR主任。2010年5月より東京事務局勤務。主に国内事業を担当。大学卒業後、民間会社に勤務した後、AARへ。パキスタン洪水(2010)、東日本大震災(2011)で緊急支援活動に従事。茨城県出身

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