ウガンダ:自立を目指す地雷被害者を応援しています
1999年に対人地雷禁止条約が発効してから今年で15年。12月17日から19日まで、記念写真展『女性と地雷』を開催します。 |
アフリカ中部の国ウガンダには、40年間にわたる内戦の結果、大量の地雷・不発弾が残っています。AARは2009年からウガンダ地雷被害者協会(ULSA) と協力して、被害者支援に取り組んでいます。現在は、地雷の汚染が深刻な北部ユンベ県の被害者25名を対象に、現地で需要の高い雑貨店や養蜂業などの開業を支援し、経営について助言を行っています。ULSA代表、マーガレット・アレチ・オレチからの報告です。
地雷・不発弾被害者の小規模ビジネスを支援
アミナ・チャディルさん(35歳) は、1997年7月に、食用のシロアリを採りに行ったときに地雷を踏み、左足を失いました。その後、定職につけず十分な収入がありませんでしたが、ULSAとAARの支援で古着の販売を始めてから収入が増えました。「私の店は地域でも知られるようになり、今では6人の子どもたちを学校に通わせられるようになりました」と嬉しそうに語ってくれました。
子どものころに地雷事故に遭って右手を失ったアミゴ・カッシムさん(45歳)の人生も、ULSAとAARの支援で大きく変わりました。雑貨店を開業する支援を受けたカッシムさんは、ビジネスが軌道に乗り、子どもたちを学校に通わせられるようになりました。冠婚葬祭のときにもお金を出せるようになり、地域の中でのけ者にされることがなくなったそうです。
ULSAは引き続きAARと協力し、開業して自立を目指す地雷被害者をサポートしていきます。
【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
ウガンダ地雷被害者協会 マーガレット・アレチ・オレチ
ウガンダ地雷被害者協会(ULSA)代表、地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)大使。1998年、乗っていたバスが対戦車地雷に触れ、右足を失う。世界中の国際会議などで地雷問題解決の重要性を訴えている。5人の子どもをもつシングルマザー。