あなたは何曜日生まれ？ミャンマーの伝統暦は曜日が8つ

水曜日の午後生まれの人の守護神の仏像と守護動物（牙のない象）

西暦の7曜日に対し、ミャンマーの伝統暦は8曜日あります。何故でしょう？

鍵は水曜日。水曜日だけ、午前と午後に分けられているため合計で8つになっています。各曜日ごとに支配星、守護動物、方位があります。パゴダ（仏塔）では周りを取り囲むように、曜日別の祭壇に祭られた仏様と守護動物がそれぞれの方角に置かれており、国民の約85％を占める仏教徒が熱心に祈っています。祭壇には水、花、蝋燭、線香、時には果物やお菓子をお供えします。「水」は「心や人生の平穏」、「花」は「美」、「蝋燭」は「賢」、「線香」は「名声」への祈りが込められているそうです。

火曜日生まれの横飛裕子駐在員（左手前）

先日、久しぶりに、難民を助ける会が運営する職業訓練校の近くのチャイワインパゴダへお参りに行ってきました。メインの仏像にお参りしてから、パゴダをぐるっと回り、南東方向にある火曜日の祭壇へ。私の守護神の仏像と守護動物のライオンに小さなコップで水をかけてから、座ってお祈り。心がとても落ち着きます。

さて、この8曜日、基本的性格や運勢に影響を与えると考えられており、自分が何曜日に生まれたかというのはミャンマー仏教徒にとって重要です。多くの人の名前は、聞くだけで何曜日生まれかが分かるようになっています。日本で血液型により性格や相性を見るように、ミャンマーでは生まれた曜日によって性格や相性を見ます。仏教徒カップルの中には、結婚を前にすると、古くから伝わる8曜日占星術師のところに行って真剣に相談する人たちもいます。その他、商売や人生などについても8曜日占星術を頼りにしている人々もいます。

日本では「大らかなO型」の私が、ミャンマーでは「まじめで勇気のある火曜日生まれ」となります。さて、どちらが合っているのでしょう？