これまでの歴史 History

1979年、「困ったときは
お互いさま」という思いで
国内外での難民支援を開始。
これまでに世界60以上の国や
地域で活動してきました。

1970年代

1970年代
後半

世界の出来事インドシナ難民の発生

ベトナム、ラオス、カンボジア(総してインドシナ三国)では、ベトナム戦争終結後に社会主義化が進み、約144万人の人々が迫害や内戦を恐れて難民となりました。やがて日本へもボート・ピープルとして難民が漂着しました。

難民と荷物がボートに乗っている

1979

トピック「インドシナ難民を助ける会」を発足

「日本は難民を受け入れない。日本人の心は冷たい」そんな手紙をカナダの友人からもらった相馬雪香は、支援団体の設立を発起。1979年11月、「インドシナ難民を助ける会」が発足しました。
創立当時の記録をまとめた特設サイト:難民を助ける会40周年 国際NGOを創った人たちの記録

街頭で声掛けをするAARスタッフの様子
AARの活動難民キャンプを視察

調査団をタイ、マレーシアに派遣。タイ/カンボジア国境の難民キャンプ他を訪問しました。

難民キャンプを視察する創設者相馬雪香の写真

1980年代

1980

AARの活動現地への支援をスタート

タイ/カンボジア国境の難民キャンプなどで難民支援を開始。衣類、毛布、眼鏡(かけていると知識人とみなされ虐殺された)、浄水器などの物資を提供。また、青年ボランティアや看護師を複数の難民キャンプに派遣しました。

love frome the people of Japan とかかれた大きな幕を持った人々

1982

AARの活動在日難民への支援を開始

難民救援奨学金制度を立ち上げ、在日難民学生の支援を開始。

1984

世界の出来事東アフリカで大干ばつ、飢餓広がる

エチオピアを中心に東アフリカで大飢饉が広がりました。

トピック「難民を助ける会」に改称

創立5周年を期して、「インドシナ難民を助ける会」から、「難民を助ける会」に改称。
活動範囲を地球規模に広げます。

AARの活動アフリカでの支援を開始

「アフリカの子どもに水とミルクを」キャンペーンを実施。また、外務省他と協力し「アフリカへ毛布をおくる会」を創設。172万枚の毛布と総額13億円以上の寄付を集めました。

スタッフが支援物資の毛布を手渡している
AARの活動ザンビアにてアンゴラ難民支援を
開始

医療・教育・農業などの分野で、アンゴラ難民支援を実施。その多くが母国に帰還した2004年まで20年間支援を継続。

井戸のまわりに人々が集まっている

1989

AARの活動カンボジアに車いすを届ける

タイ/カンボジア国境のカンボジア難民キャンプで、全国から寄せられた180台の車いすを配付。

車いすに乗った人々が建物の前に集まっている

1990年代

1991

世界の出来事旧ユーゴでの内戦が勃発

旧ユーゴスラビアの解体にともなって1991年から、民族や宗教が異なる勢力間の紛争が深刻化しました。

AARの活動旧ユーゴスラビアでの支援を開始

ハンガリーに逃れたクロアチア難民への支援を開始。緊急物資や医薬品の配付、障がい者支援、地雷対策などを2003年まで実施しました。

子どもたちとAARスタッフが嬉しそうに微笑んでいる

1992

トピック「さぽうと21」の設立

姉妹団体として「社会福祉法人さぽうと21」設立。日本国内の難民支援、在日外国人などの学習支援などを継続しています。

1993

AARの活動障がい者支援センターを開設

カンボジアで障がい者支援センター(KKC)を開設。職業訓練を通して地雷被害者などの障がい者の自立を支援しました。

記念式典でAARスタッフがスピーチをしている
AARの活動「愛のポシェット」を配付

カンボジアで文房具などを詰めた「愛のポシェット」を配布。

ポシェットを手に持った子ども達

1994

AARの活動車いす工房運営を開始

障がい当事者を含むカンボジア人職員が、車いすや歩行器などを製造し、障がい者へ無償配付。

1995

AARの災害支援阪神・淡路大震災 緊急支援を実施

毛布、医薬品、食糧の配付など約10億円相当の緊急支援活動を行いました。全国からのボランティア約70人が宿泊できる施設を建設し、給食支援を実施しました。

支援物資を子どもに手渡している

1996

AARの活動『地雷ではなく花をください』を出版

帰還したインドシナ難民の多くが故郷に埋められた地雷の被害に遭いました。そこで地雷自体の除去を進めるため、対人地雷廃絶キャンペーン絵本を刊行。この純益他を活用し、これまでに2,978万㎡(東京ドーム637個分)の土地の安全を確保しました。
チャリティショップで買う

絵本「地雷ではなく花をください」の表紙

1997

AARの活動地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)が
ノーベル平和賞を共同受賞

AARがメンバーである地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)が様々な国の政府に働きかけ、地雷の製造や使用を禁止する「対人地雷禁止条約(オタワ条約)」が成立。この活動が認められ、ICBLはノーベル平和賞を共同受賞しました。

ノーベル平和賞メダル

1998

AARの活動地雷活動家が聖火ランナーに

AARの働きかけにより、地雷禁止運動家、クリス・ムーンさんが長野オリンピックの最終聖火ランナーに選ばれました。

聖火ランナーとして走るクリム・ムーンさんの写真
トピック国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得

1999

AARの活動ラオスにて小学校を建設
トピック会の英語名称を「Association to Aid the Refugees, Japan」 から「Association for Aid and Relief, Japan」と改称
AARの活動アフガニスタンで地雷除去を開始

『地雷ではなく花をください』の純益他で、英国の地雷除去NGOヘイロー・トラストと協力し、地雷除去活動を開始。

荒野で防護服を着た作業員が地雷除去作業をしている

2000年代

2000

トピック特定非営利活動法人(NPO法人)格を取得
AARの活動ミャンマーで障がい者のための
職業訓練校を開校
授業を受ける車椅子の男の子の様子
AARの活動ザンビアでHIV/エイズ対策支援を
開始

2001

AARの活動地雷ゼロキャンペーン

TBS他とともに「地雷ゼロキャンペーン委員会」を設立。坂本龍一さんの呼びかけで、著名アーティストが『ZERO LANDMINE』を共同制作しました。

さまざまな形の地雷が並んだCDジャケット
世界の出来事アメリカで同時多発テロが発生
AARの活動アフガン難民緊急支援を開始

同時多発テロを受けた、米英軍の軍事行動を恐れ流出したアフガニスタン難民支援のため、パキスタン・タジキスタンに事務所を開設。食糧配付などの難民支援を実施しました。

市場のような道で袋を担いだ少年

2003

トピック国税庁より、認定 NPO法人の認定を受ける

2004

AARの災害支援スリランカでインド洋大津波
緊急支援を実施

2005

AARの活動スーダンでの支援を開始

包括和平合意が締結され、21年にわたる南北の内戦が終結。北部で地雷回避教育を、南部では水・衛生支援を開始。

※その後2011年に南部は南スーダン共和国として独立

赤いどくろが書かれたポスターの前で話す人

2008

AARの災害支援ミャンマーを大型サイクロン
「ナルギス」が直撃
緊急支援を実施

2010年代

2010

AARの災害支援ハイチ地震 緊急支援を実施

マグニチュード7.0の大地震を受け、緊急支援チームを派遣。被災者に食糧などを配付し、障がい者施設や児童養護施設の再建などを実施しました。

ハイチの被災者に食糧などを配付する様子

2011

AARの災害支援東日本大震災 緊急支援を実施

震災発生2日後に緊急支援チームを派遣。2012年2月までに約18万人に支援物資を配付しました。現在も、障がいのある方やご高齢の方々への支援活動を継続しています。

ご高齢の女性にAARスタッフが支援物資を届ける様子©Yoshifumi Kawabata
AARの災害支援ケニア大規模干ばつ
緊急支援を実施

東アフリカ地域で発生した模な干ばつを受け、ケニア北東部において緊急支援を実施しました。

AARの災害支援トルコ大地震 緊急支援を実施
世界の出来事シリア危機発生

2011年2月に小さなデモから始まった民主化運動は内戦へと変化。その後、多くの勢力の対立によって泥沼化し、シリア危機は今世紀最大の人道危機とも表されています。

2012

AARの活動トルコでシリア難民支援を開始

トルコに避難しているシリア難民に食糧・生活必需品の配付を開始。障がい者支援、教育の場を失った子どもたちへの教育支援などを行いました。 その後、避難生活が長期化しているシリア難民のために、コミュニティセンターを開設。

トルコの難民キャンプにいる子ども達がカメラを見ている

2014

AARの活動ケニアで南スーダン難民支援を
開始

隣国南スーダン情勢悪化による難民の流入を受け、ケニア北西部にあるカクマ難民キャンプにて緊急支援を開始。

トラックから大量の物資がおろされている
AARの活動シリア国内で国内避難民支援を
開始

現地協力団体を通じて食糧配付を開始し、これまでにシリア国内に暮らす11万人以上に届けました。

2015

AARの災害支援ネパール地震 緊急支援を実施

マグニチュード7.8の大地震を受け、緊急支援チームを派遣。生活物資の配付や、全半壊した学校に対して仮設校舎の建設などを行いました。

AARスタッフが被災に遭った女性に生活物資を届けている

2016

AARの活動上皇上皇后両陛下のご来臨

AARが主催したチャリティコンサートに、上皇上皇后両陛下(当時天皇皇后両陛下)のご来臨を賜りました。

チャリティーコンサートにご来臨された上皇上皇皇后両陛下
トピック佐賀事務所を開設
AARの活動ウガンダで南スーダン難民支援を
開始

ウガンダでの南スーダン難民大量流入を受けて、ウガンダ北部で暮らす南スーダン難民および受け入れ地域の子どもたちへの教育支援を開始。

AARの災害支援熊本地震 緊急支援を実施

震度7を超える地震により甚大な被害が発生。翌日から炊き出しを開始し、これまで1万7千食を提供しました。

テントの下で炊き出しをするAARスタッフの写真

2017

AARの活動ロヒンギャ難民 緊急支援を開始

ミャンマー北部で発生した武装勢力と軍との衝突により、約60万以上の人々が隣国バングラデシュに避難。現地NGOと協力しながら越冬支援物資などを配付しました。

AARスタッフが親子に支援物資を手渡している

2018

AARの災害支援西日本豪雨 緊急支援を実施

2019

AARの災害支援台風15号・19号 緊急支援を実施

2020年代

2020

世界の出来事世界規模で新型コロナウイルスの感染が拡大
AARの活動新型コロナウイルス対策支援を開始

医療体制が脆弱な国々で、感染予防のための衛生啓発活動や衛生用品の配付、経済的に苦しい状況に置かれる難民や障がい者に食糧を配付しました。国内では、障がい者や福祉従事者へマスク配付などを行いました。

アフリカで水タンクから水を出し手を洗う男性
AARの災害支援九州豪雨(令和2年7月豪雨)
緊急支援を実施

2021

AARの活動ミャンマー緊急支援を開始

2月1日に非常事態宣言が発令され、政治的・社会的混乱に。AARは治安情勢に細心の注意を払いながら、障がい者や貧困世帯への食料配付、障がい児のサポートなどの活動を実施。

支援物資と男の子
AARの活動アフガニスタン緊急支援を開始

タリバンが全土を掌握し、数十万人が国内避難民となる深刻な人道危機が発生しました。AARは食料や衛生用品などを配付する支援を行い、厳冬期には毛布の配付も実施。

支援物資を受け取った障がいのある男性

2022

AARの活動ウクライナ緊急支援を開始

2月、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始し、第二次世界大戦後最悪ともいわれる深刻な人道危機が発生。AARはウクライナの国内避難民、モルドバの難民への緊急支援を実施。

食料を届けるAARスタッフ

Futureこれからへ

これまでAARが行ってきた活動の写真が並んでいる

特に困難な状況に置かれている人々に寄り添い、
目の前にある危機への支援だけでなく、
次の人生を歩み始めるまでを、
これからもAAR Japanは支え続けていきます。

もくじ お探しのページはこちらから ページ
TOP