地雷情報室3 地雷・不発弾で困っている人のために

地雷・不発弾を取り除く

地雷・不発弾による被害をなくすためには、地雷や不発弾をその場所から取り除くことが重要です。カンボジアで実際に行われている地雷除去のようすを見てみましょう。

1. 地雷が埋まっていると思われる場所を特定する

戦争のときに村にいた人から、どこに地雷が埋まっているかを聞き取ります。また、過去に地雷や不発弾の事故が起きた場所なども調べます。

安全な場所から重機を使って広い範囲を草刈りする場合もあります ©斉藤紀之

2. 雑草を刈り、金属探知機で反応を探る


地雷は地面に埋められたり、草むらの中に隠されているので、見ただけではどこにあるのかわかりません。そこで、その場所に金属探知機をかざして反応を探ります。外側がプラスチック製の地雷でも、信管(爆発させるための起爆装置)には金属が使われているので、金属探知機を使えば探すことができます。草むらや林の中などで除去を行う場合には、安全な場所から少しずつ草刈りをしてから金属探知機を使います。

地面に木材やロープで目印を付けて、少しずつ掘り進めます

3. 慎重に掘る


遺跡を発掘するようにシャベルやハケを使って少しずつ慎重に掘り進め、土を取り除きます。金属探知機が反応しても、地雷があるとは限りません。小さなネジや鉄くずだったりすることも多いのです。少しの衝撃で爆発するので、非常に危険な作業です。広い土地で、炎天下、慎重さと集中力を切らさずに作業することはとても大変です。

発見してもすぐに処理出来ない場合には、目立つように目印を付けておきます ©斉藤紀之

4. 地雷発見


発見された地雷は、その場所で爆破する場合と、起爆装置(信管)を外して回収してからまとめて爆破処理する場合があります。地雷の種類によって、起爆装置の位置や大きさが違うので、詳しい知識や技術が必要です。

©斉藤紀之

5. 爆破処理


発見した場所で爆破処理をする場合は、慎重に地雷に爆薬を仕掛けて処理します。

地雷除去は手作業だけ?

「機械を使って効率的に地雷除去はできないのですか?」という質問が多く寄せられます。地形や状況によっては、地雷除去車や動物を使って、より効率的に除去活動を行うことができます。動物を使った地雷除去では、爆発物がもつ独特な臭いを嗅ぎ分けるよう訓練された犬や、近年ではネズミが活躍しています。しかし、地雷が埋められている場所は、山奥やジャングルなど、機械が入れない場所も多く、また、もしも一つでも探知できずに残してしまった場合には、その土地に地雷が残ってしまうことになります。地雷除去の最大の目的は、人々が安全に暮らせる土地にすることです。そのためには、どんなに時間がかかっても、誤爆のリスクがあっても、人が金属探知機やレーダーを使って地雷除去を行う方法が、今でも一番確実だと考えられています。

地雷除去を支える活動

写真や絵を使ってわかりやすく説明しています

除去活動が安全に行われるためには、除去活動を行っている地雷原周辺に住む住民の人たちの十分な理解を得ることが不可欠です。活動の目的をきちんと説明しないと、自分たちの土地で貴金属などを掘り起こしているのではないかと勘違いをし、除去活動の邪魔をしたり、子どもたちが周りで遊んで危険な目に遭ったり、地雷が埋まっているかもしれない危険なエリアと、除去が完了した安全なエリアを区別する標識が分からずに地雷原に踏み入ってしまったりと、さまざまな問題が生じてしまうからです。そのため、AARでは、直接除去活動を行っていない地域でも、地域住民への説明を行うことで、間接的に地雷除去活動の支援を行っています。

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