活動詳細(アフガニスタン)

地雷回避教育

アフガニスタン

地雷回避教育とは?

世界最悪の地雷汚染国のひとつであるアフガニスタンでは、いまだに毎月約40人前後の人々が地雷や不発弾関連の事故に巻き込まれています。

地雷やクラスター爆弾などの不発弾は処理されない限り半永久的に残るため、いったん地雷汚染地域となった土地に住む人々にとっては、戦闘行為が収まって通常の生活が取り戻されてからも、地雷・不発弾の事故に巻き込まれるかもしれないという恐怖と隣り合わせで生活をしなければなりません。こうした人々が新たに地雷・不発弾事故の被害者となることを極力防ぐためには、地雷・不発弾とその危険性について正しく理解し、「地雷・不発弾を発見した時にやるべきこと」、「やってはいけないこと」などをしっかり認識しておく必要があります。人々にこうした情報を提供するのが地雷回避教育の目的です。

地雷に関する知識をわかりやすく伝える

成人女性のための地雷回避教育では、先生も女性が務めます

AARは独自に製作した地雷に関する短編映画を用いて、「移動映画教室」という手法で活動を実施しています。訓練を受けたAARのアフガニスタン人インストラクターのチームが地雷に汚染されている地域を訪問し、参加者に映画を観てもらったうえで、映画の内容に関する質疑応答や、ポスターや紙芝居などの教材も使いながら、地雷・不発弾に関する知識を学んでもらいます。アフガニスタンでは、成人女性が家族以外の成人男性と同じ場所に居合わせることができない文化習慣を考慮して、成人女性に対しては女性のインストラクターのチームが地雷回避教育を行っています。

娯楽の少ないアフガニスタンでは、短編映画を使う移動映画教室は大好評で、人々の印象にも残りやすく、地域自治体、アフガニスタン中央政府、国連などからも高い評価を受けています。

一回の移動映画教室の参加者数は約30~40人で、一日2回ほど実施します。参加者の多くは子どもたちです。実際、地雷・不発弾被害者の4割を子どもが占めています。現在、AARはカブール県とパルワーン県で移動映画教室を実施していますが、その他の地雷の汚染が深刻な地域に住む人々にどのようにメッセージを届けるかということが今後の課題です。

地雷回避教育を地元の人々の手に

また、AARの活動終了後もこの地雷回避教育が住民によって継続されるように、AARの培った地雷回避教育の手法を現地住民に移行する取り組みを2014年から新たに始めています。AARが各村の教育関係者を中心に指導員を募り、指導員向け研修を実施したうえで、それぞれの指導員が毎月2回、紙芝居やポスターを用いて、地雷の危険性や地雷を見つけたときに取るべき行動などについて自分の村の住民に対して指導しています。

2012年に女性による地雷回避教育チームを作ったことにより、成人女性の参加は増えているものの、男性に比べて移動映画教室に参加することに消極的な女性も少なくありません。成人女性は外に出ることが男性に比べて少ないために、被害数は多くはありませんが、家庭の中で子どもたちに対して母親が持つ影響力は無視できないため、2015年からは各地で女性の指導員を育成し、成人女性の更なる参加を促していきます。

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