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活動レポート Report

アフガニスタンの避難民・困窮世帯に食料配付

2022年4月5日

アフガニスタンでは2021年8月、イスラム主義勢力タリバンが再び実権を掌握して以降、政情不安が続いています。AAR Japan[難民を助ける会]は首都カブールで3月上旬、混乱を逃れて他地域から流入した国内避難民の家族、および困窮世帯に食料などの支援物資を緊急配付しました。

180世帯分の食糧が会場の倉庫に並べられている

カブール市内の支援物資配付会場

支援対象は世帯主が高齢者や女性、障がい者であること、世帯収入が少ないことなどを総合的に判断し、同国北部や東部地域からの避難民41世帯、困窮世帯141世帯の合計180世帯を選定しました。今回提供したのは、1世帯当たり小麦粉50キロ、コメ24キロ、食料油10リットルのほか、豆やお茶、砂糖、塩、石けんです。併せて地雷・不発弾の被害に遭わないよう呼び掛けるメッセージが付いたノートやリーフレットを配付しました。

会場の外の空き地で、数十人の女性たちが座って待っている

物資配付を待つアフガニスタンの女性たち

AARの支援物資を受け取った人々の声をご紹介します。


アブドゥルさん(66歳)
30年前にアフガニスタンの軍隊で働いていた時、車両を運転中に地雷を踏んでしまい、左脚を失いました。人生が突然変わってしまったのです。もう結婚できないのではないかと思っていましたが、幸運にも結婚して4人の息子と3人の娘に恵まれ、妻子と農場で働いて何とか暮らしていました。

ご本人と息子、AARスタッフ4人が立っている

地雷で左脚を失ったアブドゥルさん(右から2人め)

しかし、昨年8月の政変の影響で農場の経営が悪化し、私たちは仕事を失いました。やむを得ず職を求めてカブールに引っ越し、洗車などで生計を立てていますが、家族を養うのは困難で、障がい福祉を担う役所からの支援もあてにできません。

そんな中、AAR Japanのスタッフが私たちの話を聞きに来てくれて、こうして食料などを受け取ることができました。日本の皆さん、本当にありがとうございます。


パラワンさん(38歳)
家族は妻と娘2人、息子4人です。昨年8月の政権交代以降、多くのアフガニスタン人が貧しくなってしまいました。私もそんなひとりです。私たちは農業に従事していましたが、旧政府軍とタリバンの戦闘で治安が悪化し、安全を求めてカブールにやって来ました。

テーブルを囲み真剣な表情で話す2人

パラワンさん(左)から生活状況の聞き取りを行うAARスタッフ

安い家を借りて暮らしていますが、無職の私にとっては厳しい生活です。ある時、私たちの苦境を見かねた近所の親切な人が運搬用の荷車を買ってくれました。その荷車を使って時々荷物運びの手伝いをして生計を立てていますが、収入がない時はパンを買うことすらできません。子どもたちにひもじい思いをさせないように毎日仕事を探していますが、手ぶらで帰宅した日は子どもたちの顔を見るのも辛い思いです。

日本の皆さんがAAR Japanを通じて、私たちに支援をしてくださったことに感謝いたします。いつかアフガニスタンが救われ、子どもたちの未来が開けることをただ祈る日々です。


AARは20年余り、アフガニスタンで地雷除去事業、地雷・不発弾の被害を避ける回避教育、地雷被害者を含む障がい者支援に取り組んできた実績があります。今後も治安情勢に十分配慮し、現地スタッフの安全を確保しながら、国内避難民や脆弱な立場に置かれた人々の支援活動を続けてまいります。

物資を受け取る前に、受付で手続きをしている

娘と一緒に支援物資を受け取りに来た女性

AARスタッフと受け取りの手続きをする女性。近くには食料の支援物資がある

支援物資を受け取った女性

AARのアフガニスタン国内避難民・困窮世帯支援へのご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

ご支援のお願い

AARのアフガニスタン緊急支援への
ご協力をお願いいたします。

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※指定された緊急支援活動に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合は、次なる緊急支援などに活用いたします。あらかじめご了承ください。

紺野 誠二KONNO Seiji東京事務局

AARから英国の地雷除去NGO「ヘイロー・トラスト」に出向し、コソボで8カ月間、地雷・不発弾除去作業に従事。現在は東京事務局で地雷問題やアフガニスタン事業を担当

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