バングラデシュ Bangladesh

バングラデシュはイスラム教徒が9割を占める南アジアの国です。
経済成長が急速に進む一方で格差は拡大し、多くの貧困層が取り残されています。
1978年以降、隣国ミャンマーから逃れてきたロヒンギャ難民を受け入れ、
その数は累計100万人とも言われています。

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バングラデシュの基本情報

面積 14万7千平方キロメートル(日本の約4割、バングラデシュ政府)
人口 1億6,935万人(2021年、世界銀行)
首都 ダッカ
民族 ベンガル人が大部分を占める。ミャンマーとの国境沿いのチッタゴン丘陵地帯には、チャクマ族等を中心とした仏教徒系少数民族が居住。
言語 ベンガル語(国語)
宗教 イスラム教徒88.4%、その他(ヒンズー教徒、仏教徒、キリスト教徒)11.6%(2020年、バングラデシュ統計局)
バングラディッシュと周辺国の地図

※出典:外務省ホームページ

取り組む課題 Issues

隣国ミャンマーから逃れてきたロヒンギャ難民は、帰還の見通しが立たないなか厳しい生活を強いられています。世界最大といわれる難民キャンプでは、水道、電気などのインフラが十分に整備されていません。子どもたちが教育を受ける機会が限られているほか、児童婚、人身売買、家庭内で夫から暴力を受けるといったジェンダーに基づく暴力などの問題が深刻です。難民の受け入れ地域にも貧しい世帯が多くあり、大規模な難民の流入によって経済的な影響を受けています。

  • 40,000
    以上

    難民キャンプでの1平方キロあたりの
    人口密度は4万人 ※1

  • 510%

    児童婚をする難民世帯は
    5〜10% ※2

  • 13%

    2%

    難民キャンプで教育(非公式)を
    受けられているのは、
    15歳〜18歳の男子13%と女子2% ※3

参照
※1 https://www.thelancet.com/pdfs/journals/langlo/PIIS2214-109X(20)30282-5.pdf
※2 https://reliefweb.int/report/bangladesh/2020-joint-response-plan-rohingya-humanitarian-crisis-january-december-2020
※3 https://reliefweb.int/report/bangladesh/2020-joint-response-plan-rohingya-humanitarian-crisis-january-december-2020
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活動 Activity

誰もが安心できる場所を

4人の男性がわになって座り会話している

若者グループによる薬物中毒に関するミニドラマ

ロヒンギャ難民キャンプ内で、女性や児童に対する暴力や、児童婚、人身売買などが深刻なことから、女性や子ども、若者たちのための多目的施設を運営。この多目的施設は難民だけでなく、難民を受け入れている地域住民にも開放しています。メンタルヘルスケアのワークショップ、医療機関への照会、カウンセリング、子どもたちの歌や図画工作のプログラムなどを実施しています。(協力:国際団体NGO「Terre des hommes」)

これまでの主な活動

  • 2017年~2021年

    清潔な水・衛生環境の改善

    外にある井戸で水を汲んでいる女性たちの様子

    トイレや水浴び場、井戸を建設。維持管理の体制作りや衛生知識を広げる活動を実施。

    記事を読む

声・ストーリー Voice & Story

バングラデシュからの声

  • ミナラさんの写真

    「講座で習ったことを
    周りの人にも伝えています」

    ミナラさん(16歳)

    ウーマン・フレンドリー・スペース(女性にやさしい空間)では、ミシンや裁縫などの技術を初めて習うことができました。また、児童婚や暴力などについての講座に参加し、家族や隣人にも内容を伝えています。おかげで家族の口論が減りました。

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