
活動レポート
「良質な小麦を収穫できました」:シリア国内で農業支援
2022年9月16日
シリアは、中東・西アジアに位置します。
2011年にシリアの政府軍と反政府勢力による
武力衝突が本格化してから、現在も紛争が続いています。
現在、約680万人が国内で避難生活を送っており、
約536万人が近隣国で避難生活を続けています。
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面積 | 18.5万平方キロメートル(日本の約半分) |
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人口 | 2,156万人(2022年7月推定値 CIA The World Factbook) |
首都 | ダマスカス |
人種・民族 | アラブ人:約75%、クルド人:約10%、アルメニア人等その他:約15%(2022年 CIA The World Factbook) |
言語 | アラビア語 |
宗教 | イスラム教:87%(スンニー派 74%、アラウィ派、シーア派など 13%)、キリスト教:10%、ドルーズ派:3% (2021年 CIA The World Factbook) |
※出典:外務省ホームページ
シリア国内で人道支援を必要とする人は約1,530万人に上ります。特に食料不安は悪化しており、食料もしくは農業支援を必要としている人々の数はシリア全人口の68%に相当します。
約1,430万
人
約1,430万人がシリア国内の
新型コロナウイルスに感染する
リスクの高い状況下で暮らしている ※1
40%
以上
12歳以上の国内避難民のうち
40%以上に障がいがある ※2
約1,150万
人
約1,150万人がシリア国内で
地雷や不発弾などの爆発物の
リスクにさらされている ※3
配付されたパンを子どもと一緒に食べる女性
国際情勢の変化により小麦の価格が上がり、食料危機のリスクがさらに高まっています。満足に食事ができていない世帯も多くあります。そのため、国内避難民キャンプに暮らしている方々へ、シリアの毎日の食事に欠かせないパンを配付しています。
現地提携団体の農業技術者が小麦畑を訪問し、育成状況を確認したり質問に答えている
脆弱性が高く、高騰する農業資材を入手できない小規模農家へ、野菜や小麦の種子、肥料、農薬を配付して栽培指導を行っています。また、生産性の改善やマーケティングに関する農業研修を実施。収穫した農作物を販売して生計の向上につなげられるように支援しています。
「家族のためにお金を貯めることができました」
アブ・サットゥーフさん(55歳)
肥料を買う余裕もなく、治安の悪化や水不足で苦しい時期が続きました。AARの研修は非常に有益でした。おかげで良質な小麦を4トンも収穫し、家族のために少しばかりお金を貯めることができて、本当に感謝しています。