シリア Syria

シリアは、中東・西アジアに位置します。
2011年にシリアの政府軍と反政府勢力による
武力衝突が本格化してから、現在も紛争が続いています。
現在、約670万人が国内で避難生活を送っており、
約560万人が近隣国で避難生活を続けています。

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シリアの基本情報

面積 18.5万平方キロメートル(日本の約半分)
人口 2,038万人(2021年7月推定値 CIA The World Factbook)
首都 ダマスカス
人種・民族 アラブ人:約75%、クルド人:約10%、アルメニア人等その他:約15%(2021年 CIA The World Factbook)
言語 アラビア語
宗教 イスラム教:87%(スンニー派 74%、アラウィ派、シーア派など 13%)、キリスト教:10%、ドルーズ派:3% (2021年 CIA The World Factbook)
シリアの地図

※出典:外務省ホームページ

取り組む課題 Issues

シリア国内で人道支援を必要とする人は約1,110万人に上ります。戦闘に巻き込まれ、突発的に避難民が発生する事態が続いています。多くの人が不発弾などの爆発物による事故に遭うリスクにさらされています。さらに、国内経済の急激な悪化と新型コロナウイルスの感染拡大による影響で厳しい状況に置かれています。

  • 1,430

    約1,430万人がシリア国内の
    新型コロナウイルスに感染する
    リスクの高い状況下で暮らしている ※1

  • 40%
    以上

    12歳以上の国内避難民のうち
    40%以上に障がいがある ※2

  • 1,150

    約1,150万人がシリア国内で
    地雷や不発弾などの爆発物の
    リスクにさらされている ※3

参照
※1 https://www.humanitarianresponse.info/sites/www.humanitarianresponse.info/files/assessments/covid-19_vulnerability_october_20_gos.pdf
※2 AARの活動地域において
※3 UNOCHA "Humanitarian Response Plan: Syrian Arab Republic(Advanced Draft)" June 2020
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Ocha Humanitarian iconsを使用・加工

活動 Activity

必要な食事がとれるように

女性が床に座りパンを子どもと食べている写真

配付されたパンを子どもと一緒に食べる女性

国際情勢の変化により小麦の価格が上がり、食料危機のリスクがさらに高まっています。避難されている方々の中には、満足に食事ができていない世帯も多いため、パンの配付などが必要とされています。

地雷などによる被害者をサポート

右足が義足の女児。その義足をスタッフがチェックしている様子

サラちゃん(仮名・5 歳)は、外で遊んでいるときに右足を撃たれてしまいました。リハビリを重ね、今では学校にも復帰し、笑顔を取り戻しています。

戦闘や地雷・不発弾によって怪我をした場合、医療施設が機能していないことなどから適切な治療を受けることができず、障がいが残ることがあります。そのため、地雷による被害者を含む障がい者に対して、車いすなどの補助具の提供や専門機関への照会支援をしています。

これまでの主な活動

  • 2014年~2021年

    食糧配付

    段ボールを家の入口の前で渡す二人のスタッフ。一人は食糧を両手に持ち、もう一人は肩に担いでいる写真

    避難生活の長期化、生計手段の欠如などによって困窮する国内避難民51万人以上へ、食糧を配付。

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  • 2015年~2021年

    リスク回避教育

    スタッフとその回りに座り講習を受けている子供たちの様子

    地雷や不発弾の被害から身を守るための方法を伝える啓発活動を実施。6万人以上が講習会に参加。

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  • 2019年~2022年

    新型コロナウイルス対策支援

    スタッフから手の消毒方法の指導を受ける女性の写真

    感染拡大を防ぐため、石けんの配付、手洗いにも使える給水支援、衛生啓発活動などを実施し、6万人以上を支援。

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声・ストーリー Voice & Story

シリアからの声

  • 風船を膨らませている男児の写真

    「元気をとりもどしました」

    ムハンマドくん(仮名/7歳)

    息子は外で遊んでいるときに、地面に残っていた爆発物で左足の甲を負傷しました。治療を受けた後もまた事故に遭うかもしれないと恐れて、一人でふさぎ込むようになってしまいました。けれども、AARが心理面からサポートをしてくれて、次第に元気をとりもどしました。(両親へのインタビューより)

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