
シリア国内避難民支援 1万人に週6日パンを配付
活動レポート
2022年7月6日
シリアは、中東・西アジアに位置します。
2011年にシリアの政府軍と反政府勢力による
武力衝突が本格化してから、現在も紛争が続いています。
現在、約670万人が国内で避難生活を送っており、
約560万人が近隣国で避難生活を続けています。
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面積 | 18.5万平方キロメートル(日本の約半分) |
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人口 | 1,939万人(2020年推定値/CIA The World Factbook) |
首都 | ダマスカス |
人種・民族 | アラブ人:約75%、クルド人:約10%、アルメニア人等その他:約15%(2020年/CIA The World Factbook) |
言語 | アラビア語 |
宗教 | イスラム教:87%(スンニー派 74%、アラウィ派、シーア派など 13%)、キリスト教:10%、ドルーズ派:3%(2020年/CIA The World Factbook) |
※出典:外務省ホームページ
シリア国内で人道支援を必要とする人は約1,110万人に上ります。戦闘に巻き込まれ、突発的に避難民が発生する事態が続いています。多くの人が不発弾などの爆発物による事故に遭うリスクにさらされています。さらに、国内経済の急激な悪化と新型コロナウイルスの感染拡大による影響で厳しい状況に置かれています。
約1,430万
人
約1,430万人がシリア国内の
新型コロナウイルスに感染する
リスクの高い状況下で暮らしている ※1
40%
以上
12歳以上の国内避難民のうち
40%以上に障がいがある ※2
約1,150万
人
約1,150万人がシリア国内で
地雷や不発弾などの爆発物の
リスクにさらされている ※3
適切な手の消毒方法を伝える現地協力団体のスタッフ
衛生環境が整っておらず、過密状態にある地域やキャンプで生活を送る国内避難民に対して、経済状態の悪化により入手が困難な石けんや洗剤などの衛生用品を配付しています。併せて、新型コロナウイルスに関する正しい情報、適切な感染予防の方法を伝える活動を行っています。
生活の場に散在する不発弾
コロナの感染拡大の影響により、医療サービスへのアクセスが断たれている障がい者とその家族の生活の質が改善されるように、一人ひとりのニーズに沿った個別の支援計画を策定し、リハビリテーションの機会や心理社会的支援などを提供します。
サラちゃん(仮名・5 歳)は、外で遊んでいるときに右足を撃たれてしまいました。リハビリを重ね、今では学校にも復帰し、笑顔を取り戻しています。
戦闘や地雷・不発弾によって怪我をした場合、医療施設が機能していないことなどから適切な治療を受けることができず、障がいが残ることがあります。そのため、被害者に対して、カウンセリング、理学療法士によるリハビリテーション、車いすなどの補助具の提供などをしています。
「元気をとりもどしました」
ムハンマドくん(仮名/7歳)
息子は外で遊んでいるときに、地面に残っていた爆発物で左足の甲を負傷しました。治療を受けた後もまた事故に遭うかもしれないと恐れて、一人でふさぎ込むようになってしまいました。けれども、AARが心理面からサポートをしてくれて、次第に元気をとりもどしました。(両親へのインタビューより)