
活動レポート
「再出発」する人々に食料や衛生用品を配付:シリア帰還民支援
2025年6月13日
シリアは、中東・西アジアに位置します。
2011年にシリアの政府軍と反政府勢力による
武力衝突が本格化し、長期間にわたり紛争が続きました。
2024年の政権崩壊後も不安定な情勢が続いています。
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面積 | 18.5万平方キロメートル(日本の約半分) |
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人口 | 2,156万人(2022年7月推定値 CIA The World Factbook) |
首都 | ダマスカス |
人種・民族 | アラブ人:約75%、クルド人:約10%、アルメニア人等その他:約15%(2022年 CIA The World Factbook) |
言語 | アラビア語 |
宗教 | イスラム教:87%(スンニー派:74%、アラウィ派、シーア派など:13%)、キリスト教:10%、ドルーズ派:3%)(2022年 CIA The World Factbook) |
※出典:外務省ホームページ
シリアでは約1,650万人が人道支援を必要としています。国外からの帰還者は2025年4月末時点で50万人弱にのぼる一方、依然として約450万人が国外に避難しており、国内でも約740万人が避難生活を続けています。子どもや障がいのある方々が特に厳しい環境におかれています。
77%以上
人口の77%以上が
人道支援を必要としている※1
物資の検品を行う協力団体の職員
アサド政権が崩壊したシリアでは、多くの人が国内外の避難先から故郷に戻っています。AARは、障がい者や慢性疾患を抱える人がいるなど、より脆弱な世帯に対して、栄養バランスを考慮した食料品や基本的な衛生用品などを配付しました。
グループワークに参加する子どもたち=提携団体提供
障がいのある子どもやその保護者への個別支援や、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりなどの活動を進めています。補助具の提供やリハビリのサポート、必要に応じた外部機関への照会、家庭でもできる心と体のケアの学習会などを行っています。
「家族のためにお金を貯めることができました」
アブ・サットゥーフさん(55歳)
肥料を買う余裕もなく、治安の悪化や水不足で苦しい時期が続きました。AARの研修は非常に有益でした。おかげで良質な小麦を4トンも収穫し、家族のために少しばかりお金を貯めることができて、本当に感謝しています。