
活動レポート
ウクライナ難民と地域住民に医療サービスを提供:モルドバ
2024年9月10日
©Yoshifumi Kawabata
モルドバはウクライナとルーマニアに挟まれた内陸国です。
1991年に旧ソ連から独立し、ヨーロッパの中では経済規模が比較的小さい国です。
ロシア軍によるウクライナ侵攻によって、多くのウクライナ難民が流入(通過)しました。
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面積 | 3万3,843平方キロメートル(九州よりやや小さい) |
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人口 | 259.7万人(2021年:モルドバ国家統計局。トランスニストリア地域の住民を除く) |
首都 | キシナウ |
民族 | モルドバ(ルーマニア系)人(75.1%)、ウクライナ人(6.6%)、ロシア人(4.1%)、ガガウス(トルコ系)人(4.6%)等(2014年:モルドバ国勢調査) |
言語 | ルーマニア語。ロシア語も一般に通用。 |
宗教 | キリスト教(正教)など |
※出典:外務省ホームページ
ロシアによる軍事侵攻を逃れた約13万人以上のウクライナ難民が、経済的な理由などからモルドバに滞在しています。※1。男性のウクライナからの出国が原則禁止されているため、難民のほとんどは女性や子どもたちです。他のヨーロッパ諸国と比べて経済的に貧しく人口も少ないモルドバにとって、大規模な難民の流入は大きな負担となっています。
120万人以上
流入した難民の数は120万人以上 ※1
避難民の個別相談に応じる協力団体のソーシャルワーカー
現地協力団体が運営するクリニックで診療サービスの提供や医薬品の処方を行い、ウクライナ難民と地域住民の健康状態の改善に取り組んでいます。また、教育や法律、心のケアなどの支援が必要な人々に、専門機関やサービスを照会しています。
©Yoshifumi Kawabata
「子どもたちの笑顔を見ると笑顔になれます」
スザンヌさん(35歳)
ウクライナの自宅から5キロほど離れた軍事施設が攻撃され、子どもたちのためにモルドバへの避難を決心しました。AARの食料支援がなかったら、町で恵んでもらうか、危険をおかしてウクライナに戻るかしかありませんでした。本当に感謝しています。支援してもらった遊び場で遊ぶ子どもたちの笑顔を見ると、母親たちも笑顔になれます。