活動レポート
被災地での調査を実施:パキスタン洪水
2024年9月13日
パキスタンはイスラム教を国教とする南アジアの国です。
1947年の独立以降、インドとのカシミール紛争や軍事クーデターが勃発し、
また隣国アフガニスタンの混乱の影響も受け、政情は安定しません。
今なお約130万人のアフガニスタン難民が国内に滞在しています。
ページ内メニュー
面積 | 79.6万平方キロメートル(日本の約2倍) |
---|---|
人口 | 2億4,149万人(2023年、国勢調査) |
首都 | イスラマバード |
民族 | パンジャーブ人、パシュトゥーン人、シンド人、バローチ人等 |
言語 | ウルドゥー語(国語)、英語(公用語) |
宗教 | イスラム教(国教) |
※出典:外務省ホームページ
パキスタンでは就学年齢期(5歳~16歳)にある子どものうち約2,280万人※が学校に通えておらず、これは世界で2番目に多い水準です。女の子や障がい児、難民の子どもたちの就学率が低く、特に障がい児の就学率は5%以下と極めて低くなっています。背景には、貧困などの経済的問題、教育を重視しない社会慣習、バリアフリー化などの教育環境の整備の遅れなど、様々な課題があります。
77%
初等教育期(5歳~9歳)の児童の
純就学率は77% ※1
71%
初等教育期の女子児童の
純就学率は71% ※2
95%
就学年齢期(4歳~17歳)の障がい児
約140万人のうち
約95%が学校に通えていない ※3
衛生啓発活動に参加する子どもたち
2022年に発生した大規模な洪水による被災地で、食料や衛生用品などを配付。また、損害を受けた共同井戸の修繕や新設を通して、安全な飲料水を利用できるようにしました 。また、児童が感染症を予防し衛生的な生活を送れるよう、石けんなどの衛生用品の配付や、衛生に関するワークショップを実施。
障がいを自分ごととして考えるためのセッションを児童に対して行うAAR現地スタッフ(中央)
障がいの有無にかかわらず、すべての子どもが地域でともに学ぶことを目指したインクルーシブ教育を小学校で推進しています。学校施設のバリアフリー化、教員や児童に対する障がいについてのワークショップや研修の実施など、教育環境の改善に取り組んでいます。また、学校へ通えていない障がい児などへの就学支援や、行政サービスへつなぐ支援なども行っています。
「初めて学校で
勉強ができました!」
ムハンマドくん(13歳)
僕は目が見えなくて、これまで学校に通えていませんでした。でも、AARが校舎をバリアフリー化したり、先生たちに働きかけてくれたおかげで、入学することができました。毎日、先生から新しいことを教わって、とても嬉しいです。