災害支援 Disaster Relief

災害の現場にいち早く駆け付け
復興までを支える。

世界各地で発生する地震や津波、台風、干ばつなどの自然災害は
多くの人々の命を奪い、一瞬にして人々の生活を破壊します。
復興支援が十分でないと、
被災地の人々の生活が長期にわたって脅かされることもあります。
その被害を最も激しく被るのは、
日頃から社会的に弱い立場に置かれている人々です。

被災地で物資を受け取った子どもたちが微笑んでいる半壊した石造りの建物の前で作業するスタッフ簡易テントの屋根の下に避難したり休む人たち被災地で食糧の炊き出しを行っているスタッフ 大きな鍋などが並んでいる

AARの取り組み Our activities

緊急支援

物資を被災者に配付しているスタッフ

ネパール地震での緊急物資配付(ネパール)

なにもない緊急時に必要なものを届ける

災害発生直後の緊急時に、被害状況やニーズなどを調査した上で、食糧や水、衣料やテントなどの物資を迅速に届けます。緊急支援チームが現場に駆け付けて直接支援を行う場合もあれば、被災地で活動することが困難な場合には、地域団体を通して支援を実施することもあります。

緊急支援一覧を見る

復興支援

高齢者りに掌のマッサージを行っているスタッフ

東日本大震災被災地におけるマッサージをしながらの傾聴活動(福島県)

災害を乗り越え、より良い社会をつくる

緊急支援を経て、保健衛生、教育、障がい者支援などさまざまな分野で、人々の生活を取り戻すための復興支援を行います。災害の影響を受けた人々に寄り添う心身のケアや、再び学校や障がい者施設に通う日常に戻れるような地域への中長期的なサポートを継続します。

現在実施中の災害支援 Current disaster responses

海外

トルコ地震被災者支援

期間2023年2月〜

支援物資を準備するAARスタッフ

トルコ南東部で発生した大規模な地震では、 隣接するシリアと合わせて5万人以上の死亡が確認されました。 今なお多くの人々が厳しい環境での避難生活を余儀なくされています。AARは地震発生の翌日から緊急支援物資を配付。時間の経過とともに変わる被災者のニーズを見極めながら支援を届けています。

パキスタン洪水被災者支援

期間2022年8月〜

AARスタッフが車いすに乗ったパキスタン人と話している

2022年6月以降、各地で大雨による洪水が発生し、国土の3分の1が冠水しました。1,100人以上が死亡し、国民の約7人に1人にあたる3,300万人が被災する非常事態となりました。AARは大きな被害を受けたノウシェラ郡とチャルサーダ郡で、食料や石けんなどの緊急支援物資の配付、給水車の手配などを行ってきました。

日本

令和5年7月大雨被災者支援

期間2023年7月〜

沼津市社会福祉協議会で開催された情報共有会議に参加するAARスタッフ

各地で川の氾濫や土石流など大雨による被害が出ました。福岡県に緊急支援チームを派遣し、障がい者施設へ緊急支援物資を配付、避難所では炊き出しを実施。家が被災した障がい者がいる世帯の生活再建に向けた支援も計画しています。また、秋田県へも緊急支援チームを派遣し、物資配付などを実施。

令和4年8月大雨被災者支援

期間2022年8月〜

炊き出し用の食材を鍋で炒めるAAR職員

記録的大雨によって大きな被害を受けた新潟県村上市において、福祉施設等への緊急支援物資の配付および炊き出しを実施。自宅が浸水被害を受けた在宅被災者や仮設住宅入居者等のニーズ調査を実施し、被災者の生活再建を支援しています。

東日本大震災被災者支援

期間2011年3月〜

4人の高齢者が机を囲んで楽しそうにかご細工を作っている

発災後より緊急チームを派遣し、炊き出しや物資提供などを実施。これまでに、福祉事業所の商品開発支援、機材提供、事業支援、リハビリテーション・カウンセリング支援などを行ってきました。現在は、福祉事業所への支援、仮設住宅などに住む方の孤立を防ぐための傾聴活動や、福島県の親子を対象としたイベントの開催などを続けています。

過去に実施した主な災害支援 Disaster responses in the past

海外

トルコ沖地震被災者支援

期間2020年11月~2021年3月

がれきの撤去作業を行っている重機

10月30日、トルコでマグニチュード7.0の地震が起き、津波も発生しました。100人以上が亡くなり、1,000人以上が負傷しました。衛生的な環境が保てないなか、被災者を新型コロナウイルスへの感染から守るため、マスクや石けんなどの衛生用品の配付などを行いました。

アフガニスタン豪雨被災者支援

期間2020年8月~9月

家の横に立っているスタッフの周囲は木材や崩れた瓦礫で散乱としている

アフガニスタン中部および東部の11県で8月下旬、集中豪雨により洪水や鉄砲水が発生し、多数の被災者が出ました。AARは最も甚大な被害を受け、また、これまで教育支援事業(障がい者支援、地雷回避教育支援)を実施しているパルワーン県で、緊急支援を実施。家屋が崩壊したり、障がい者がいる世帯など、弱い立場にある50世帯を対象に、毛布、テント、充電式ランプなどを配付しました。

タジキスタン豪雨被災者支援

期間2020年5月〜12月

スタッフから物資を受け取るために並んで待っている児童

タジキスタン南部のクロソン地区サドリディンで5月中旬、豪雨により洪水と土砂崩れが発生し、甚大な被害が出ました。新型コロナウイルス感染拡大で経済的にダメージを受けている人々に、さらに追い打ちをかけました。最も被害が大きかった地域の生徒120人へ制服を、73の家庭に貯水タンクを配付しました。

日本

九州北部大雨被災者支援

期間2019年8月~2021年3月

AARスタッフが市の職員に話を聞いている

2019年8月27日から降り始めた大雨により、佐賀県、福岡県、長崎県では河川が氾濫し、多くの地域が浸水しました。AARは8月28日から佐賀事務所を中心に被災状況の調査し、8月30日には東京本部より緊急支援メンバーを派遣しました。地域包括支援センターなどを訪問し物資の配付を行いました。2020年度より、武雄市や大町町などで、被災後の生活再建過程における困難を軽減するため、物的・資金的支援や交流会の運営補助、佐賀県内の市民団体の防災減災能力の向上を図りました。

北海道地震被災者支援

期間2018年9月~2019年8月

崩壊した建物を見ながら話し合っているスタッフ

2018年9月6日未明に発生した北海道地震を受け、AARは緊急支援チームを派遣し、福祉施設や避難所の調査および炊き出しを実施。6日間で計980食を提供しました。大きく被災した、むかわ町と日高町の福祉施設の活動再開に向けた支援も実施しました。

西日本豪雨被災者支援

期間2018年7月~2020年3月

倒壊した家の前で被災者に話を聞くスタッフ2人

2018年7月上旬に発生した西日本豪雨により被災した岡山県、愛媛県と広島県の福祉施設への支援を行いました。発災直後に現地入りし炊き出しを実施。7月9日から8月26日までに、6,572食を提供しました。加えて、障がいのある方々が1日も早く日常を取り戻せるよう送迎車両や施設の備品を提供し、施設が水害前より使いやすくなるよう、再建を支援してきました。

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