活動レポート
南紀みなべ町立公民館「長寿大学」でお話ししました
2024年12月10日
AARが取り組んでいる「難民支援」「地雷・不発弾対策」
「障がい者支援」「感染症対策」について知り、よりご理解いただけるよう、
イベントや講演などの啓発活動に積極的に取り組んでいます。
また、活動から培われた専門的な知見・調査を政府や国際社会に届ける提言活動も行っています。
より多くの人々が、国際的な課題に関心をもち、
自分にできることからAARの支援の輪に参加してくれることを目指します。
スイス・ジュネーブで開催された地雷対策に関する国連主催の国際会議にて
よりよい社会を目指して
紛争や貧困、人権などに関する問題の解決のためには、渦中にいる人々への直接の支援だけではなく、改善策を提言することが重要です。なかなか声を上げることができない人々の声を拾い上げ、支援現場で得た意見・知見と共に、現地政府や国際社会、先進国の世論に訴えることを通じて、よりよい社会の実現を目指します。
「わたしが難民になったら」ワークショップ
世界の課題を広く伝える
海外駐在員による活動報告会のほか、学校やオフィスに出向いての講演・出張授業、ワークショップやチャリティコンサートなど、多様な形態のイベントを開催しています。さまざまな形で「国際協力」に気軽に参加できる機会をご用意しています。
対人地雷の製造・使用の禁止を目指すICBL(地雷禁止国際キャンペーン)にメンバーとして参加しています。1990年代、ICBLは賛同国と協力して、対人地雷を禁止する条約をつくることを世界に呼びかけ、1999年には「対人地雷禁止条約(オタワ条約)」が発効しました。ICBLの活動は高く評価され、ICBLはノーベル平和賞を受賞。AARは、2019年11月にノルウェー・オスロで行われた「対人地雷禁止条約(オタワ条約)第4回再検討会議」にオブザーバーとして参加しました。
国際ネットワーク「キラーロボット反対キャンペーン」は、人間の介入および操作なしに攻撃目標を定め、人を殺傷する自律型致死兵器システム(LAWS)を規制することを目指しています。AARは、2013年の発足時から2024年4月まで国際運営委員を務め、現在はキャンペーンメンバーとして活動しています。2020年2月にはアルゼンチン共和国のブエノスアイレスにて開催された第2回国際会議に出席し、アジア・太平洋地域に加えて南アメリカ地域のキャンぺーン推進メンバーとのネットワークの構築に努めました。
2018年12月に「難民に関する国際的な(グローバル)合意(コンパクト)(略称 GCR)」が国連で採択され、各国政府のみならず、多様なアクターが連携し、社会全体で難民問題に取り組むことが求められています。AARは、世界5カ国で難民支援に取り組むNGOとして、国内外におけるグローバル難民フォーラム関連の会合等への参加を通じ、各国や各アクターの学びや課題についての情報収集や、国内外の関係者とのネットワーク構築を図りながら、よりよい難民支援活動の実施に取り組んでいます。
1996年に対人地雷廃絶キャンペーン絵本『地雷ではなく花をください』( 絵:葉祥明、文:柳瀬房子、出版社: 自由国民社)を刊行し、現在までにシリーズ累計は61万部を突破。その他、NGO東京地雷会議’97の開催をはじめとして、地雷問題を広く知ってもらうための活動を積極的に行ってきました。1998年の長野冬季オリンピックでは、地雷被害者で地雷禁止運動家のクリス・ムーン氏の最終聖火ランナー選出を働きかけました。また、2001年4月にはTBS開局50周年記念特別番組「地雷ZERO 21世紀最初の祈り」を機に「地雷ZEROキャンペーン」委員会の一員として、地雷除去活動への支援を実施。2003年2月には日本が保有していた100万個の対人地雷の廃棄処理完了式典が行われた滋賀県新旭町(現高島市)にて、「地雷をなくそう!全国こどもサミット」を開催しました。
障害分野NGO連絡会(JANNET)や日本障害者協議会(JD)といった関連ネットワークへの積極的な参加や、障がい分野の国際会議における発表、専門誌への寄稿などを通じて、活動現場の経験・知見の発信と各国政府への政策提言を行っています。2019年には、マカオとモンゴルの国際会議で、障がい分野の就労、災害支援や地域に根差したリハビリテーション(CBR)について発表しました。
日本顧みられない熱帯病アライアンス(JAGntd)や国際保健に関する外務省とNGOの定期懇談会(GII/IDI懇談会)などへの参加を通じ、関係者との情報交換や各国における保健分野の課題について情報収集を行っています。2019年にはスーダンで開催されたマイセトーマ国際会議において、当会の取り組みを発表しました。