AAR Japan[難民を助ける会]の法人サポーターである徳島新聞社(池上治徳社長)は7月上旬、カンボジアに記者を派遣し、AARが支援する地雷被害者の車いす工房、障がい児就学支援の学校現場などを取材しました。
現地取材に派遣されたのは同社編集局の島袋健太郎記者。7月2日に首都プノンペンに到着し、AARプノンペン事務所代表の大室和也の案内で早速取材を開始。AARが1994年に設立し、現在は独立して運営されている車いす工房「Wheelchair for Development(WCD)」を訪ねて、自身も地雷で片脚を失った職人2人にインタビューしました。
3日はプノンペン北東郊外のカンダール州で、障がいの有無に関わらず子どもたちが一緒に学ぶAARの「インクルーシブ教育」支援の現場を訪問。同国では障がいに対する偏見や理解不足のために、障がい児の就学や卒業が困難な中、AARのサポートで小学校に通う障がい児と家族、教員、行政関係者に詳しく話を聞きました。
その後はタイ国境近くで今も続く地雷除去事業、200万人が犠牲になったと言われるポル・ポト政権時代の歴史を伝えるトゥール・スレン虐殺博物館、サッカーJリーグの徳島ヴォルティスによる若手有望選手の来日研修選考会などを精力的に取材しました。
島袋記者は「1970~90年代の内戦時代を乗り越え、目覚ましい経済発展を続けるカンボジアの今を体感した。一方で、そうした流れから取り残されかねない障がいのある人々を、AARのような日本のNGOが地道に支援していることに感銘を受けた」と話しました。
徳島新聞ではカンボジア報告の連載が近く予定されています。
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