
AAR東京事務局にて
AARの海外駐在員としての経歴を持ち、現在は支援者チームの業務を担当する前田さん。スタッフやボランティアさんから慕われる「母」のような存在です。
駐在員の経験で印象に残っていることは?
1997年にAARに入職して、旧ユーゴスラビアのセルビアで戦争被害者に義手・義足を提供する事業に携わり、その後ボスニア・ヘルツェゴビナで緊急支援に従事しました。内戦でボロボロになったサラエボの街並みが強く印象に残っています。同時に、そのような状況にあってもたくましく日々の生活を営む人々の姿は、今も深く心に刻まれています。

チェチェン紛争の避難民キャンプで生理用品を配付=2000年6月
現在は支援者チームの業務を担当しています。
結婚を機に退職したのですが、ご縁があって2020年に戻ってきました。復帰して驚いたのはAARが大きく成長していたことです。活動分野が広がり、スタッフの人数も予算規模も大幅に増えていました。より多くの人々に支援を届けられるようになったのは、ご支援くださる皆さまのおかげです。
今はマンスリーサポーター担当として、お礼状の作成や親睦会の企画などさまざまな業務を担っています。やりがいはやはり、ご支援くださる皆さまのお話を直接伺い、温かいお気持ちに触れられることですね。

作業をするボランティアさんに笑顔で声をかける前田
AARにとってボランティアさんはどんな存在ですか?
駐在員時代、AARの有給スタッフはほんの数人で、ボランティアさんが運営の大きな部分を担っていたんです。私がAARを離れていた間も、ずっと活動を続けてくれていた方もおられます。自分の大切な時間を使ってくださる皆さんには本当に感謝しています。ボランティアさんなくしてAARの活動は成立しない、というのは今も昔も同じです。
支援者の方に伝えたいことは?
難民となった人々が懸命に日常を取り戻していく中で、AARの支援が力強い後押しとなっていることを伝えていきたいと思っています。それはやはり、駐在員としての経験があるから、人一倍強い想いとしてあります。マンスリーサポーター限定の懇親会や、YouTubeのLive配信報告会といった新しい取り組みも始めています。空回りして自分の言いたいことばかりを言わないように気をつけながら(笑)、皆さまが知りたい情報と感謝の気持をお届けしていきたいと思います。

マンスリーサポーター懇親会で支援者の方々と歓談



