モルドバ駐在員として、ウクライナ、モルドバでの難民・避難民支援事業を担う竹居さん。難民となった人々や障がいのある方々を支えることへの想いを聞きました。
難民問題に興味を持つようになったきっかけは?
私は名古屋出身なのですが、難民や紛争について初めて関心を持ったのは、小学生の時に行った「愛・地球博」かもしれません。自分と変わらない年ごろの子どもたちが銃を持って戦場に行く映像を紛争国のパビリオンで見て、ショックを受けたことを覚えています。
はっきりと難民支援に携わりたいと思うようになったのは、大学生の頃です。シリア難民についての授業を受講し、あまりに悲惨な状況に衝撃を受け、難民問題を深く理解したいと思いました。自分に何かできることはないかと模索するようにもなり、留学先の米国の大学では難民支援のボランティア活動に参加しました。大学院にも進学して、ムスリムの女性難民について研究しました。
障がい者支援については?
正直に言うと、あまり意識したことはなかったのです。新卒で入った公益社団法人は様々な事業を行っているところで、私は障がい者就労支援の事業所に配属されました。自分で希望したわけではなかったのですが、障がい者の自立支援や働きやすい環境について深く考えながら、事業のマネジメントを経験できる貴重な機会となりました。知的・精神障がい者の方々と日々向き合う中にも、自立をサポートする仕事にやり甲斐を感じていました。
そこで働いていた時も難民支援に携わりたいという想いはずっと頭の中にありました。ちょうどウクライナ危機が勃発した時期でもあり、こうした方々が難民になってしまったら、どれだけ大変なんだろう、と想像したりしていました。
今振り返ると、小さい頃から障がい者と接する機会が多かったんですよね。小学生の頃、障がいのあるクラスメートがいたのですが、先生も全部は対応できないので、お手伝いしていたら、自然とサポート役のような感じになっていました。障がい者支援については、導かれているというか、運命的というか、そんな感覚があります。

モルドバ・キシナウ事務所の同僚と
モルドバではどのような活動をされていますか?
ウクライナ難民、国内避難民の中でも、障がい者や高齢者などの特に弱い立場にある方々に、医療支援や一人ひとりのニーズに即した支援を行っています。これまでに学んだことや経験が線となってつながった感じですね(笑)。キシナウ事務所には尊敬できる同僚が多くいるんです。どんな仕事をするかも重要ですが、誰と働くかも大切だと思っているので、私は恵まれているな、と感じながら、みんなで事業を進めています。



