AAR佐賀事務所の開設から早5年。「佐賀から世界に飛び立つ人材を」そんな思いのもと、県内外の学校での講演や国際協力イベント出展などに力を入れています。当事務所の日々の運営を支える坂口佳穂里は、「じつは東京出身」。いわゆる「よそ者」だからこそ確信する佐賀の魅力をお届けします。
「佐賀はなんもなか(=何もない)でしょ?」、佐賀の地元の方は、決まってこう謙遜されますが、皆さんご存知の通り、魅力で溢れています。
蛍の飛びかう清流や温泉地、水田やあぜ道が幾重にも美しく続く棚田、国内最大の干満差をうたう有明海、その向こうにたたずむ雲仙岳、黄金に輝く二毛作の麦秋(ばくしゅう)…。季節や時間帯によって異なる表情を見せ、夕陽に輝く棚田や麦秋は芸術的ともいえるほどです。
観光名所も多く、世界遺産である三重津海軍所跡や、吉野ケ里遺跡、嬉野・武雄の温泉、呼子のイカ、昇開橋、秋に行われる「唐津くんち」というお祭り等…。近年はアニメやゲーム等のコラボ企画も盛んです。
これを見ずには年を越せない
なかでも私の一押しが、気球の浮かぶ空。毎年11月に開催される国際的な熱気球の競技会「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」では、世界十数カ国から集まった100機以上の気球が佐賀の空を一斉に彩ります。
コロナの影響で、残念ながら昨年は中止でしたが、今年は国内選手の参加のみで縮小して開催されました。佐賀在住者としては、やはりこれを見ないと年を越せません。
そうは言っても、県内に気球飛行の練習場があり、日常的に気球が空に飛ぶ姿を楽しめます。子どもを学校に送りだすとき、河川敷の方の空を見上げて「今日は気球が飛んでるね~」なんて会話をすることも。風の方向によっては、自宅の真上に飛んできて、思わず手を振ったり、声援を送ったり。
気球が周遊するように、ゆったりと穏やかな時間の流れは、東京に住んでいたころにはあまり味わえなかった感覚です。佐賀で暮らす私たちならではの醍醐味ですね。
8月の豪雨災害により、浸水被害を受けた住宅の復旧の見通しのつかない方々がいらっしゃいます。バルーンの浮かぶ空の写真とともに、佐賀に思いを馳せていただけると幸いです。
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坂口 佳穂里SAKAGUCHI Kahori佐賀事務所
システムエンジニアとして勤務中、9.11に衝撃を受け、国際協力の道を目指す。2019年よりAAR佐賀事務所に入職。趣味は猫と一緒にのんびり過ごすこと。東京都出身