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開催日2022年2月9日(水)

2/9(水)「シリア難民の今」を考える公開シンポジウム

※このイベントは終了しました

AAR Japan[難民を助ける会]は2 月9 日(水)、オンライン形式の公開シンポジウム「シリア難民に見るイスラームと信頼構築」(参加無料)を開催いたします。

2011 年の「アラブの春」をきっかけに発生したシリア内戦は、10 年以上を経て収束せず、1,300 万人を超える難民・国内避難民が依然として困難な状況に置かれています。AAR は2014 年以降、約360 万人のシリア難民が居住する隣国トルコで、子どもの教育や障がい者支援などを実施してきたほか、シリア国内に残る避難民を支援しています。

今回のシンポジウムでは、中東地域研究を専門とする黒木英充・東京外国語大学教授がシリアとトルコの地域における難民受け入れの歴史について、AAR トルコ駐在代表の景平義文、トルコ事務所代表のハリル・オスマンが、トルコにおける過去 10 年間の難民の状況と課題、トルコにおける人道支援活動およびAAR の支援事業について報告し、参加者の質問に答えてパネルディスカッションを行います。モデレーターは、長 有紀枝(AAR会長、立教大学教授)が務めます。

テーマに掲げた「イスラームと信頼構築」は今日、トルコにおけるシリア難民支援の大きな課題になっています。トルコ国民は当初、宗教・文化的背景を共有するイスラム同胞のシリア難民を「ゲスト」として共感をもって温かく迎えましたが、シリア内戦の長期化に伴い、両者の間に不協和音が生じています。

シンポジウムでは、中長期的な難民支援にあたって、難民と地域住民の信頼関係をいかに醸成していくかの道筋を探り、そこでイスラムがどのような役割を果たすのかを考えます。シリア難民の現状と今後の課題について知見を共有し、私たちに何ができるかを考える貴重な機会です。皆さまのご参加をお待ちいたします。

「シリア難民の今」を考える公開シンポジウム

日時 2022年2月9日(水)17時-18時45分
方式 オンライン(事前申し込みが必要。※申し込み締め切り:2/8(火)正午)
言語 日本語・英語(同時通訳あり)
参加費 無料(AARの難民支援へのご寄付をお願いいたします)
申し込み方法 ※申し込みは締め切りました
※お申し込みいただいた方へ、シンポジウム前日2/8(火)12時半頃に、当日の参加方法をご案内するメールをお送りしました。
備考 当シンポジウムは同時通訳が入る関係で、シンポジウム後の録画配信などは致しかねます。ご了承の上、お申し込みください。

登壇者

黒木英充(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所/北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター(併任)教授)
中東地域研究・東アラブ近現代史。2006年からレバノンの「中東研究日本センター」長も務める。編著に『「対テロ戦争」の時代の平和構築』(東信堂・2008年)、Human Mobility and Multiethnic Coexistence in Middle Eastern Urban Societies 1 & 2 (Tokyo, 2015, 2018)など。

景平の顔写真

景平義文(AARトルコ駐在代表)大学院で博士号(教育開発)取得後、ケニアでのNGO活動を経てAAR入職。東京事務局でシリア、南スーダン事業を担当し、2017年からトルコ駐在としてシリア難民支援に従事。

ハリル・オスマン(トルコ事務所代表)シリア出身。2014年以降、難民としてトルコに居住。2015 年AARトルコ事務所に入職。地雷回避教育、プロテクション事業に従事し、シニア・マネージャーとして複数のフィールド事務所長を務めた後、2021年10月より現職。

*本シンポジウムは、科研費学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」A03班「移民・難民とコミュニティ形成」(研究代表者:黒木英充)との共催で実施いたします。

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