歩幅に合わせた支援がありがたい 木谷昌平さん(一般社団法人 ななお・なかのと就労支援センター センター長)
2024年11月13日
七尾市初の就労継続支援A型事業所「LABO(ラボ)」を2022年10月に開設しました。A型事業所は、障がい者に最低賃金を保障する経営的に難しい仕事ですが、和倉温泉のベッドメイクや浴場清掃の仕事が高い評価を得て、運営は順調でした。その矢先の地震。作業所は損壊し、職員も作業員(11人)も被災。和倉温泉の仕事は途絶え、災害ゴミの処理や草刈りなどでしのいでいます。
震災直後AARに「困り事は?」と聞かれた時、知らない人に何を言えばいいのか戸惑いました。でも地元の私たちですら危険で行けない奥能登に、AARは支援物資を持って向かった。どうしていいか分からない時に、「熊本地震の時はこうでした」とか補助金の仕組みを教わり、本当に助かりました。こちらの歩幅に合わせてくれる支援が、本当に有難かったです。
七尾市周辺には福祉避難所が少なく、やむなく在宅避難した障がい者が大勢います。避難所に水を取りにいくにしても、高齢者や障がい者は遅れがち。次の災害に備え、AARの支援で作業所の床をフローリングに張り替え、バリアフリートイレも設置して、福祉避難所としても使えるよう改装中です。
能登半島地震の特設ページを作成しました
AARがこれまでに実施した、能登半島地震/豪雨への支援活動をまとめた特設ページと報告書を作成しました。ぜひご覧ください。