特別インタビュー Interview

外国人との「つながり」を 大星 三千代さん ( 七尾市国際交流協会 理事長)

2024年11月13日

七尾市国際交流協会 理事長 大星 三千代さん

災害時の外国人支援は、七尾市国際交流協会にとって初めての経験でした。AARと外国人の方々を訪ねて回り、初めてニーズを知りました。最初は水や食料、給水用の10リットルのポリタンクを配りました。直接顔を合わせることで、「電気や暖房が止まってとても心細かった」と話してくれました。日本人だって心細かったのに、言葉の分からない彼らはどんなに不安だったでしょう。

能登半島は人口が減り、企業は技能実習生に来てほしいと必死です。それなのに災害時に支援が届かないのは大問題。石川県国際交流協会は数カ国語で情報発信していましたが、それが届いていませんでした。人のつながりができていなかったのです。

七尾市国際交流協会には災害時に即動かせる人手や資金がありません。AARにご寄付をしてくださった方々の気持ちに感謝するばかりでした。秋からは外国人の方々に能登の自然や文化を知ってもらうイベントを開催しています。外国人同士も互いに知り合い、情報交換することで防災に役立ちます。七尾には約800人の外国人がいますが、まだつながっていない人も多い。これからもAARと活動していきたいと思っています。

晴れた屋外で、スカーフをかぶった女性たちがピクニックシートを広げ弁当を食べている。

外国人被災者の心身のリフレッシュを目的に行った野外交流会 =2024年11月、石川県能登町で


能登半島地震の特設ページを作成しました

AARがこれまでに実施した、能登半島地震/豪雨への支援活動をまとめた特設ページと報告書を作成しました。ぜひご覧ください。

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