今年4月15日にスーダンの首都ハルツームおよび国内各地で発生した正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との軍事衝突により100万人が国外に逃れ、400万人が国内避難民となっています。AAR Japan[難民を助ける会]は、ハルツームに隣接するジャジーラ州で緊急支援を開始しました。
ジャジーラ州には、21万人が避難しており、多くが親せき宅や学校、モスクなどに身を寄せています。しかし、国際社会からの支援は足りておらず、避難民の多くが物価の高騰、計画停電による水の供給不足などに苦しんでいます。スーダンの人口の約40%が食料不安に直面すると推測されています。
4月にスーダンに出張中だったウガンダ駐在員の相波優太がジブチ経由で日本に退避した後、ハルツーム事務所の現地職員は安全を確保しつつ調査を続けてきました。現在、現地職員による物資調達が可能となり、食料や生活必需品の配付を進めています。
AARは武力衝突を逃れて困窮する人々に食料、生活必需品を届けます。スーダン紛争緊急支援へのご理解・ご協力をよろしく願い申し上げます。
活動レポート
紛争発生から半年 避難続ける人々:スーダン緊急支援開始 | 活動レポート | AAR Japan[難民を助ける会]:日本生まれの国際NGOアフリカ北部スーダンで政府軍と準軍事組織の武力衝突が発生して半年。AAR Japan[難民を助ける会]は首都ハルツームに隣接するジャジーラ州で、避難生活を送る住民への支援を開始します。苦難に直面する人々の現状...
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AARのスーダンでのこれまでの主な活動
■顧みられない熱帯病対策支援(2013年~)
「顧みられない熱帯病」ひとつである”マイセトーマ”対策事業を実施。マイセトーマは重症化すると四肢の切断に至ることもある感染症です。AARは感染者が多い州を中心に、正しい知識や早期受診の重要性を広めるための啓発活動を進めるとともに、患者の手術や治療、リハビリ支援などを実施してきました。
■地雷対策支援(2006年~2019年)
2006年~2019年は住民が地雷の事故に遭わないための啓発活動を行いました。2016年~2019年は地雷被害者への支援として、義足の提供や生計支援などを行いました。
■衛生環境改善支援(2016年~2019年)
20年にわたる東部紛争の影響などによって復興・開発が著しく遅れたカッサラ州で、井戸、水タンク、送水パイプ、給水所などの給水設備を整備しました。
※ご紹介したのは一部の活動です