天皇陛下は2月23日、62歳の誕生日を迎えられました。これに先立ち、皇居・宮殿「石橋の間」で記者会見され、新型コロナウイルス禍が続く現状などに触れられたほか、東日本大震災と同年の2011年10月に起きたトルコ東部地震で、緊急支援活動中に亡くなったAAR Japan[難民を助ける会]職員、宮崎淳さん(当時41歳・大分県出身)の名前を挙げて、「災害により困難な状況に陥った人々を助けようと尽力する災害ボランティアの精神は誠に尊いものです。日本の多くの人々が国内外で災害ボランティア活動に従事してくれていることに敬意を表したいと思います」と称えられました。
天皇陛下の記者会見の全文は宮内庁ホームページでご覧になれます。
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トルコ東部地震の被災地に記念公園
トルコ東部地震では600人以上が犠牲になり、AARは被災者の緊急支援のために宮崎さんらを派遣しましたが、直後に起きた余震で宿泊していたホテルが倒壊し、宮崎さんが亡くなりました。当時AARの支援を受けた地元の皆さんが「日本から私たちを助けに来てくれた宮崎さんの功績を語り継ぎたい」と、被災地のワン県エドレミットに宮崎さんの胸像などを置いた「ミヤザキ森林公園」を整備。震災10年となる昨年10月23日、地元関係者が集まって記念式典が開かれました。
AAR宮崎職員の名前冠した公園完成:トルコ東部地震10年