SNS(Facebook、LINE、Twitterなど)やメールを通じて、難民をかたる人物から「国外に逃れるための費用を支援してほしい」などの依頼が届いたというお問い合わせが増えています。指定された金額を振り込んだ後、連絡が取れなくなった事例もあり、すべてを詐欺と断言することはできませんが、充分注意してご対応ください。AAR Japan[難民を助ける会]が仲介して、当会の口座以外への振り込みをお願いすることは一切ございません。
これまでに当会に寄せられたご相談の一例です。
事例:来日するための費用を求めるもの
シリアで暮らす難民女性から、トルコを経由して日本に入国し、看護師として働きたいので渡航費用を送ってほしいと頼まれた。
事例:トルコに逃れるための費用を求めるもの
シリアで暮らす難民女性から、トルコに逃れるための資金援助を頼まれた。両親が残した資産がトルコの銀行にあるため、トルコに入国できたらお金は返すと言われた。
事例:支援団体を通じて送金を求めるもの
シリア難民の女性から、現地の支援団体を通じて国外に逃れることを考えていると連絡を受け、支援団体にお金を振り込んでほしいと頼まれた。
事例:事故に遭った知人の助けを求めるもの
ロヒンギャ難民キャンプで暮らす難民から、けがをした知人の治療費を求められた。
依頼を受けた方の信頼を得るために、難民キャンプやテントの具体的な場所を示したり、氏名や年齢、パスポートなどの個人情報を提示したりするケースもありますが、虚偽の可能性があります。
在イスタンブール日本国総領事館や外務省のホームページも併せてご参照ください。
在イスタンブール日本国総領事館ホームページ「【注意喚起】トルコを舞台とした振り込め詐欺事案」
外務省ホームページ「国際的詐欺事件に対する注意喚起」