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スタッフ日記[国際協力の現場から]

ラオス:「ボーペンニャン」をモットーに

2022年6月8日

ラオス・ビエンチャン事務所では、障がいのある方々への生計支援を行っています。活動地のウドムサイ県は、山々に囲まれた閑静な地域。事務所周辺とは一味ちがう魅力や、ラオスの人々の「ボーペンニャン」な心持ちについて、駐在員の峯島昂佑が紹介します。

峯島と障がいのある少年がベンチに座っている

峯島昂佑とケソンさん。今後、AARの支援を通じてヤギの飼育を開始し、あらたな収入創出をはかる予定(ウドムサイ県パクベン郡)


北西部に位置するウドムサイ県は、首都ビエンチャンから中国ラオス鉄道に揺られること3時間。そこから県の最南に位置する事業地パクベン郡まで、デコボコ道を車でさらに3時間走ると…ようやく到着。メコン川と山々に囲まれたのどかな同地には、コロナ感染症の流行以前は多くの観光客も訪れていました。

村の人々は川で魚をとったり、山で山菜を採取したり、自然豊かな環境のなかで暮らしています。滞在中、私たち職員はゲストハウスに泊まり、障がい者への支援活動にあたります。

川の周辺は山々の緑が茂り、空がどこまでも広がっている

パクベン郡を流れるメコン川。日中は子どもたちが水浴びや虫取りを楽しむ。夜間には素潜りによる魚捕り、それを調理した酒盛りで住民が賑わう

人とのつながりをとても大切にするラオスの人々。老若男女分け隔てなく、多くの人が家々に集まり、たくさんの料理やお酒を楽しみます。ラオスの料理には、日本人にとって珍しいものが多くあります。なかでも私の目を引いたのは、名物「チャカチャン」。いわゆるセミの料理です。

セミと香草の青菜を炒めた料理

ラオスの名物「チャカチャン」。サクサクして病みつきになる美味しさ

村を歩いていると、子どもたちが長い粘着棒をもってセミをとる風景がよく見られます。捕まえたセミを蒸し、羽をとって塩コショウで味付けし、香草とともにフライパンで煎る、シンプルな料理です。見た目には少し抵抗を感じますが、食べてみるとサクサクしていて病みつきになる美味しさ。ラオスでは高値で取り引きされるほど人気の貴重な食材です。ほかにもアリの卵やヤギの角など、特有の食事を楽しめることも地方ならではの醍醐味です。

AAR職員ら5名ほどがチャカチンをもくもくと食べている

ランチに「チャカチャン」を囲むことも。もくもくと食べるAAR職員と村の人々

誰もが自然体で、支え合う

村で活動をしていると、障がいのある方々が自然とコミュニティに溶け込み、笑顔で過ごしている姿を多く見かけます。補助具の提供やバリアフリー建設などのAARの支援によって、彼らがもっと自由に行動できるようになり、より一層地域の人々と一緒に笑顔あふれる環境をつくっていくだろうことを確信します。

少年の家で、脚の状態を診る峯島

日本で理学療法士として働いていた経験を活かし、リハビリや適切な補助具の提供にも携わる峯島

村人やAAR職員数名に囲まれながら作業する村人

村人の補助具の不備に気付き、修理に取りかかる別の村人。利用する補助具は、三輪車型の車いすのようなもの

ラオスには「ボーペンニャン」という言葉があります。直訳すると「問題ない」「大丈夫」といった意味ですが、相手を気遣う場面だけではなく、「何ごともどうにかなるよ」といった、優しく気ままな国民性を表す万能な言葉です。赴任当初は不安なことも多々ありましたが、温かく笑顔いっぱいのラオスの人々とともに、何ごとも「ボーペンニャン」な気持ちで、これからも活動に従事してまいります。

野菜やお肉などさまざまな料理が並び、笑顔で楽しそうに囲む

食事に招待され、滋味あふれる料理をお腹いっぱいごちそうされることも

峯島 昂佑MINESHIMA Kosukeラオス・ビエンチャン事務所

理学療法士として病院や療育センターで勤務後、2021年にAARに入職。ラオス・ビエンチャン事務所駐在。趣味はサッカーとカメラ。千葉県出身

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