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総務部 主任 大塚 麻子 「AARでの私の仕事」

2021年7月30日

    大塚がカメラに向かい微笑む

    大塚 麻子 Asako Otsuka  総務部 主任

    国際協力に関心をもったきっかけを教えてください。

    中学3年生の時の文化祭でアウシュビッツに関する展示を作成しました。事前学習のために見学に行った展示会で実際の遺品などを見る機会があり、「自分は今平和で安全な世の中で暮らしているのに、そうではない時代もあったのだ」という事実を目の当たりにしたのが、戦争や平和に関心を持つようになったきっかけです。

    入職までの経験・キャリアについて教えてください。

    学生時代から、「将来は海外の困難な状況にある人の助けとなるような仕事がしたい」と思っていたので、スタディツアーや勉強会などに参加していました。その過程で、新卒でNGOに就職するのは難しいということが分かってきたので、まずは手に職をつけようと思い、文系でしたが思い切ってIT系の会社に就職しエンジニアとして働くことにしました。エンジニアとして働くなかで、業務をシステム化する際に見るべきポイントや考え方を身に着けることができたのは、自分の武器になったと思っています。しかし、労働環境は厳しい業界だったので、身を粉にして働くなら学生時代から希望してきた仕事がしたいと思い、NGOに転職することにしました。

    入職後のギャップ/AARの好きなところなどはありますか?

    NGOというと熱い人が多いと思っていたので、クールに仕事をする人が多かったのが最初は意外でした。でも、実際に仕事をしてみると、熱いだけではダメなんだということも分かってきました。

    AARの好きなところは、立場に関わらず自分の意見をはっきり言いやすいところです。入ったばかりの職員でも自分の意見を言いやすいカルチャーやフラットな組織はAARのよいところだと思っています。それを受け入れる風通しのよい雰囲気は、民間企業では少ないように思います。また、非常に有能な方が多く、同僚の皆さんからいつも刺激を受けています。

    現在の担当業務について

    総務担当として、労働環境改善に努めたり、情報システム管理を行っています。職員は皆さん高い志を持って業務に従事されているので、過去にはその志に頼った厳しい労働環境になっていた時代もありました。現在はそういった部分を少しずつ改善し、高い志を失うことなく、長く働き続けられるような環境を作るように努めています。フレックスタイム制や在宅勤務制度など、インパクトの大きな制度を導入した際は大きな達成感を感じました。

    システム関連については、業務を行う上では必要不可欠なインフラをほぼ一人で担っているので、責任の重さを日々感じています。20年前は、いわゆる「ITオンチ」の方が多く苦労しましたが、最近ではITリテラシーの高い職員が多いので助かっています(笑)

    ノートパソコンを開いて作業をする大塚

    「職員が高い志を失うことなく、長く働き続けられるような環境を作るように。」 そんな想いでフレックス制度や新しいシステム導入のなどを行っています。

    組織の変化

    私が入職した20年ほど前は、東京事務局の職員が10人ほどだったので、「家族経営の零細企業」的な雰囲気がありました。国内業務の大半は主婦ボランティアの方が毎日事務所に「出勤」して行うなど、「ボランティア団体」という言葉がピッタリの雰囲気でした。その後、NGOに対する世の中の捉え方も変わり、「プロフェッショナルな職員としてNGOで働く」「就職・転職の際の一つの選択肢としてNGOを選ぶ」ということが珍しいことではなくなりました。東京事務局の職員も50名を超える組織となり、ガバナンス、コンプライアンスなど組織体制や規程も整備され、「プロフェッショナルな国際支援団体」に変わってきたと思います。

    子育てをしながらの両立について

    2006年に第一子を出産して、産休育休を取らせていただきました。当時は民間企業でも育休を取れないところが多い社会環境だったので、快く産休を取らせていただいて感謝しています。その分、仕事のパフォーマンスで貢献しなければならない、と思っているので、それはそれでプレッシャーです(笑)
    夫の仕事が非常に忙しく「ワンオペ育児」で、仕事も家庭も中途半端になってしまっているのではないかと不安になることも多いですが、子どもも私の仕事内容を理解してくれているので、積極的に家事を手伝ってくれます。「親の働く背中を見せること」の意義も感じます。

    これからNGO、AARで働きたいと考えている方へ

    NGO業界は非常に間口の広い業界だと思います。支援の現場で活躍するだけではなく、経理や総務などのバックオフィス系の業務や、広報・支援者対応・企業との連携など、何か一つでも自分の得意な分野があれば、必ずそれを生かせるフィールドがあります。また、職員の年齢層も非常に幅広く、20歳代の若い方から子育てを終えて大学院で学びなおしをした方まで、様々な経歴の方が活躍されています。「海外の困難な状況にある人々に支援を届けたい」という気持ちを持ち続ければ、必ずチャンスはあると思います。

    (2021年3月のインタビューより)

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